「間違えた贈り物」
イラスト:友円 ジョニー様/作:上総 実
如月「龍麻。年が明けて決戦を前に、どうしても君に言いたい事があるんだ。それから、渡したい物も…」
龍麻「え、どうしたんだよ翡翠。そんな改まってさ」
如月「……龍麻、君は僕のことをどう思っている?」
龍麻「どう…って…。仲間…かな?」
如月「……それだけかい」
龍麻「それだけって…。いや、大切な仲間だし…一緒に戦ってくれて感謝もしてるし…」
如月「それだけかい」
龍麻「な…っ。何か怒ってる、翡翠? じゃあ翡翠は俺に何て言ってほしいんだよ?」
如月「僕は……僕は君のことが……」
龍麻「ひ、翡翠……?」
如月「君には迷惑なだけだろうが……」
龍麻「……翡翠。俺に渡したい物って?」
如月「…………」
龍麻「言ってくれよ、翡翠」
如月「龍麻……手を出してくれ」
龍麻「………うん」
如月「龍麻。僕はこの戦いの後もずっと君と一緒にいたいんだ。だから……」
龍麻「翡翠……」
如月「龍麻。僕と結婚してくれ。そしてこの指輪を受け取って―」(懐からばっとある物を出した如月)
龍麻「翡ー」(すかさずそれに目をやる龍麻)
如月・龍麻「!?」
し――――――ん。
龍麻「ひ、翡翠、今の―」(茫然)
如月「な、何のことだい、龍麻。君、今幻を見ただろう?」(すかさず左手を固く握り、「それ」を隠す如月)
龍麻「幻って…だって今、お前―」
如月「それより龍麻!龍麻に渡したい指輪はこっちに入っていたような気がするよ。ちょっと待ってくれ」
龍麻「……いや、そんな事より翡翠、今のは―」
如月「ん、そういえば僕は今日ちょっと仕事の約束が入っていたんだ。今日は失礼するよ、龍麻」
龍麻「ちょ、ちょっと翡翠ー!!待てよー!!」
如月:だだだだだー(焦)!!!←脱兎
龍麻「まったく翡翠の奴……結婚なんて馬鹿な事言って、何てもの手にしてんだよ(赤面)」
問題:翡翠さんが指輪と間違えて渡そうとしてしまったもの……さて、何でしょう?
(答えは勝手に想像して下さい。私の口からは言えません←おいおい)
おわり。