「ハロウィンのバカップル」 |
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弘樹 様★ |
「こんにちはー。翡翠いる?」 「やあ、いらっしゃい。龍―――!」 つるっ。 がちゃーん。 「あーあ、何やってんだよ。高そうな壷落とすなんて翡翠らしくもない」 「いや別に、ほんの・・・国宝級なんだが【悲】そんなことより龍麻。それは・・・」 「あ、これ?じゃーん。ほら見て見てv似合う?」 「一体どうしたんだい、その格好は」 頭には黒いとんがり帽子。 黒いマントとブーツ。 何故か黒いミニスカートと網タイツ。 手には柄の長い箒。 「やだなあ、ハロウィンの衣装だよ。翡翠知らないの?」 「ハロウィンは知っているが・・・もう少し先だろう」 「紅葉に作ってもらったんだ。で、今日完成したから嬉しくて見せに来たワケ♪」 「まさかその格好で電車に乗ってきたんじゃないだろうね」 「さすがにそれは紅葉に止められたから、そこの公園で着替えてきた」 「そこの・・・って結構距離があるだろう。誰かに見られなかったのか」 「ううん、別に。人はいたけど皆全然俺のこと見なかったから」 「―――そ、そうかい」 「あ、そういえば一人ガラの悪い男が声かけてきたっけ」 「何だと!?(その男、後で探し出して殺す【怒】)」 「馴れ馴れしく肩抱いてきたから黄龍見舞っといた」 「そ・・・そうか。しかし、何で魔女なんだ?」 「え―――似合わない?」 「いや、似合うが・・・他にもいろいろあるだろう」 「カボチャとかオバケとか?そういう可愛いのも好きだけど・・・」 「?」 「こっちの方が―――翡翠が喜ぶかと思ったから」 「龍麻・・・【喜】」 「翡翠はこういうの嫌い?」 「いや、そんなことはないが・・・」 「ホント?良かったv」 「龍麻【愛】―――」 「じゃ、早速『trick or treat?』」 「え」 「え、じゃなくて!もう、翡翠知らないの?」 「知ってるが、急に言われても・・・うちにはお菓子なんてないし」 「じゃ、『trick』の方選ぶんだね」 「不本意ながら、そういうことになるのかな」 「そうと決まれば」 「た、龍麻?」 「ほら、早く奥行こ?それともここの方がいい?」 「え」 「別に俺は、どっちでもいいけどさ」 「し、しかし店が・・・客が来たら」 「大丈夫、さっき入ってくる時に『準備中』の札出しといたから」 「ええ!?た・・・龍麻!ちょ、ちょっと待ってくれ!!」 「さ、早く!先行って布団敷いてるね♪」 「『trick』ってそういうモノなのか?何かが違わないか!?」 「細かいこと言うなよ。ほらほらほらvv」 「うわっ。ちょ、ちょっとどこ触っ・・・龍麻〜!!」 |
−END− |
■管理人コメント■ …っていうか、この後の話勝手につけ加え。 如月「た、龍麻…【困】。何だか今日は本当に行動が素早いな…」 龍麻「何ごちゃごちゃ言ってんだよ〜。早く入ってきてよ〜」(掛け布団を開いてぽんぽんと自分の隣を叩く龍麻) 如月「……龍麻、念のため訊くが誰かにヘンな薬とか飲まされてきてないだろうな?」 龍麻「え……?」 如月「村雨あたりにだまされて何かされたとか…。それとも壬生に妙な事を吹き込まれたか…」 龍麻「………」 如月「彼らが僕をからかう為に君に…」 龍麻「………ぃよ」 如月「龍麻…?」 龍麻「いいよ、もう…っ! そん…そんな事言って…翡翠は俺の事嫌いなんだろ! だから無理やりこんな事されて…迷惑なんだ…っ!」(じわりと涙目の龍麻) 如月「たっ…! そ、そんなわけ…!」 龍麻「俺…う…勝手な事して…ごめん。…帰る…」(うるうるしながらも蒲団から出る龍麻) 如月「ま…待ってくれ、龍麻!」(慌てて龍麻の元に屈みこみ、抱きすくめる如月) 龍麻「……離ッ…!」 如月「すまない、君を悲しませるつもりなんてなかったんだ。バカな事を訊いた…許して欲しい」 龍麻「ひ…翡翠…!」(きゅと自分も如月に抱きつく龍麻) 如月「本当に…いいんだね、龍麻…?」 龍麻「うん…。翡翠…それに俺、今日だけじゃなくてね…」 如月「ん……」 龍麻「ずーっと翡翠のとこにいる。……いい?」 如月「……いいに…決まっている」 ……こうして2人の夜は熱く甘〜く更けていくのであった……完。 すみません(汗)。あまりにも書きたくなったもので…。このお話、まず如月の感情入力文字がおかしくって可愛くって笑ってしまいます(愛)。始終ひーに攻められ、どっちかっつーと受けモード気味なカメさん。でも対する攻め気味のひーの格好が…(笑)!ミニスカですよ、ミニスカ!この後一緒のお蒲団に入った如月、きっとこれめくって楽しむんだろーなーと思うとホント笑みがこぼれる(お馬鹿…)。尚、この「バカップルシリーズ」は主に京主中心で弘樹様宅「愚者の杜」様で面白おかしく展開中です。そちらも是非に見に行って下さいね!そして弘樹さん、楽しいシリーズ物をうちでも飾らせて頂きまして、本当にありがとうございました【嬉】! |