後記



魔人連載で長いあとがきって書いた事ないんですが、まあ最後なので…。


このお話、昔、壬生主連載の「追いかけて」を書いた時にも使ったネタです。
壬生主読んでない方もいると思いますのでちらりと説明すると、あっちの話で京一が「俺があいつを引っ張ってやらなきゃ、あいつは間違いなくあっち側の人間になってた」みたいな事を言う台詞があるんです。うちの龍麻は基本的にネガティブで自虐的なので、一応は優等生然として正義の味方をやるけれども、心のどこかでは「何で俺ばっかりこんな苦労背負わなくちゃいけないんだ」と思ってて、またそんな風に思っちゃう自分を嫌悪してる…そんな子なんです。
だから確かに京一の言う通りで、多少強引とも取れる性格の子が引っ張っていってやらないと、うちのひーちゃんはかなりふらふら〜と破壊者になっちゃう可能性があるわけなのです。
そういうふらふらなひーちゃんを京一が助けるという話が書きたいと思いました。

またもう1つ、この京主連載を書こうと思ったのは、元は自分のゲームプレイがきっかけです。1回目プレイの時らへん、とにかく私はひーちゃんばっかり鍛えてたので他が弱過ぎました。正直、「いても邪魔」な勢いで(ひどい…でも実際最終戦闘で生き残ったのひーちゃんだけだったし・汗)。あの頃、彼らを殺さないように敵を倒すひーちゃんって大変そうだよなあ、まだ京一が強いから助かってるけど…とか思ってて、「じゃあ、もしこの戦いに京一って存在がいなかったら、そりゃ〜さぞかしひーちゃんもやさぐれるだろう」と。
そんなこんなでこの「再生」が生まれました。

京一は何故か宿星が集う周期に自分だけ行きそびれていて、遅れて登場。でも柳生や渦王須との戦いは既にひーちゃんが一人で頑張って終わらせていて、皆からは「何で今頃来やがった」と責められる(改めて書くと本当に酷い話だ…)。
しかし転校生が京一の方ってシチュは書いていて本当楽しかったです。一人で「お前らの話は訳が分からね〜んだよ!」って叫んでる京一を私はこのお話で一体何回書いたんでしょう(笑)。
まさかこんなに長い話になるとは思いもしませんでしたが、気づけば「銀の竜」作品の中でも最長の、そして思い入れのある作品になった…と、思います。

魔人プレイ当初、私京一が愛しいあまり憎かったんですよね(笑)。だってあまりにひーちゃんに冷たかったし、勿論クリスマスデートもしてくれなかったし!(そりゃへたれプレイヤーのせいだ)
しかしこのサイトで京一を書けば書くほど、やっぱり京一は大好きだ!ひーちゃんの横には京一がいなければ!と思うようになったのです。
うちのサイトでは冷遇される事の多い彼でしたが(人気投票とかもいつもぱっとしなかったし・笑)、サイトを休眠する前にこのように京主連載を書き終えられて本当に嬉しいです。

○年越しとなってしまいましたが、最後まで見守ってて下さった皆様、どうもありがとうございました!
いつか復活した暁には、これの番外編が書きたいな〜なんて思っています(遠い夢だけど)。



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