11月13日(火)
〜デート地獄のはじまり〜


アンコ「さあっ! やってまいりました、新企画! その名も『ひーちゃんとデート』ォ〜ッ!!」

龍麻「ぎゃーッ!! 何なんだ一体!? また人を無理やりこんな所に連れて来て!!」

アンコ「ふっふっふ。無駄よ、龍麻クン。貴方は完全に包囲されたわ。観念して、みんなといちゃつきなさい」

龍麻「な、何だかとてつもなく嫌な予感がする…。一体どんな企画なんだ」

アンコ「至って単純よ。毎日一人、ある人が君をデートに誘うの。何処に誘うかは…まあ、その人次第ね」

龍麻「俺、断ったりしちゃいけないの?」

アンコ「いい〜わけないでしょッ!!」(びしりとチョップするアンコ)

龍麻「いっ…! いってーなぁ、もう! 何すんだよっ!」

アンコ「お黙りなさい。いい、龍麻クン。この総受けサイトに一歩足を踏み入れた瞬間、君に人権はないの」

龍麻「そ、そんな横暴な…」

アンコ「そ・の・代わり! 毎日毎日VIP対応でみんなからちやほやされて! 何でも好きな物買ってもらえるわよッ! ふふ、満更でもないでしょーお?」

龍麻「……何でも? だって相手が京一とか貧乏な奴だったらどうなんの」

アンコ「そん時は諦めてラーメンでも食べてなさいよ」

龍麻「何だ、それならいつもと同じだな」

アンコ「そうね。でもとりあえずみんなと1日付き合ってみて、最後に意中の王子様を名指ししてもらいますから」

龍麻「は?」

アンコ「だから! 最後に『誰が一番良かったか』を決めるのよ」

龍麻「誰が」

アンコ「お姫様が」

龍麻「誰、お姫様って」

アンコ「馬鹿な質問しないでよ。龍麻クン、君に決まってるでしょう」

龍麻「はあ?」(あんぐり)

アンコ「お相手発表の日は勿論ッ! クリスマスイブ前夜〜ッ!!

龍麻「ちょ、ちょっと待った…何か話がよく見えな…」

アンコ「ちなみにデートの順番は公平にクジ引きで決めました。 あ、ちなみにアタシは参加してないから。残念でしょ〜」

龍麻「別に……」

アンコ「(むっ!)……アタシは影ながら良い写真が撮れないか見守っておくから」

龍麻「何っ!? ちょっと待て! 何だよそれ!」

アンコ「アタシが見ていてあげた方が、彼らも手を出しにくいと思うんだけど?」

龍麻「……ん。まあ、それもそうかな?」

アンコ(でもあの人たちなら誰が見ていようが関係ないかな)

龍麻「じゃあ今日は説明だけの日なんだ」

アンコ「そ。明日から君を誘う人がやってくるから。あ、あとこのサイトを覗きに来て下さっている方々にも、ひーちゃんの王子様を選ぶ権利があります!!」

龍麻「?? 何の話してんの?」

アンコ「サイトのお客様には、これからやってくる一人一人がひーちゃんをどうエスコートするかを厳しく採点してもらいます。そして、その中から誰が1番ひーちゃんにふさわしいかを選択して頂くと!」

龍麻「……そんな勝手に盛り上がったって…。どうせこんな企画、ついてくる人なんかいないよ…」(やさぐれ)

アンコ「たとえ誰もついてこなくても、最終的に決めるのは龍麻クン、君なんだからいいのよ。皆さんの票はあくまでも参考だから」

龍麻「何か俺、もう帰りたい…」(すっかり脱力)

アンコ「ま、いっか。とにかく! 選ばれたその王子には! な〜んと、ひーちゃんとイブの夜を2人っきりで過ごせるという特典が付いています! 勿論、あ〜んな事やこ〜んな事があるのは必至! さあ、贔屓のあの人に清き一票をよろしくお願いします!

龍麻「……ちょっ、ちょっと…何言ってんだよ…?」

アンコ「さ、もうやるしかないから。やりなさい」

龍麻「やりなさっ……て! ちょ、ホント、ちょっと待てって〜!!!」

アンコ「以上、説明終わり! それでは明日からの 『ひーちゃんとデート♪』をお楽しみ下さい!」

龍麻「だから! 遠野! そんな一方的に始めるなんて…っ」

アンコ「さあ、明日の1番手に登場するのは誰なのでしょうかッ! そしてひーちゃんをイブの日にゲットする人は誰か〜!!

龍麻「1人で話を進めるな―――ッ!!」



※こちらの企画は既に終了してますので、投票結果は「リスト」をご覧下さいませ。