12月22日(土)
〜「ひーちゃんとデート♪」実行委員会・会議録2〜



アンコ「とーにかく! こうしていても仕方ないわ! みんなで手分けして龍麻君を探しましょ! この化け物はちっとも役に立たないし!!」

盲目の者「ガオー!!」

六道「……何かすごく怒ってるみたいですけど」

アンコ「知るもんですかー! ああもう、だから美里ちゃんは外しちゃ駄目だって言ったのにぃ〜!!」

天野「あら、でも美里さんが自分から降りるって言ったんでしょ? 確か2回目のやり直しクジの時に」

秋月「ええ。皆さん、自分が1日を獲得したくて必死になってたんですが、美里さんが『それなら自分は抜ける』と言って」

マリア「今思うと、あの時から何かを画策していたのかもネ。うふふ、さすが学園のマドンナだわ」

岩山「ふー。関係ないだろ、そんな事は」

アンコ「そういえば、たか子先生は龍麻君に何の用があったんですか?」

岩山「ん? アタシかい? ヒヒ、それは勿論、イブまで奴は休日だと言うから、はなっからデート相手として除外されていたアタシとしては、積極的なアプローチをだな」

アンコ「……その危険を察知して逃げてたりして」

岩山「何か言ったかい?」

アンコ「ひー! べ、別にッ!!」

橘「と、とにかく、確かにこうしていても埒があきません。みんなで聞き取り調査などして捜索の手を広めては?」

六道「そうですね。蓬莱寺さんたちや他のお仲間にも声をかければ、皆さん、きっと全力で緋勇さんのことを探しますよ」

アンコ「……みんなに知らせたらまた大騒ぎになりそうよね……」

天野「まあ、そんな事も言っていられないでしょ。何せ龍麻クンの貞操がかかってるんだから」

盲目の者「ガオー! グオゴー!!」

アンコ「うっさいわね、何なのよ、あんたはっ!!」

マリア「うふふ。『美里様は悪者じゃない』ですって」

アンコ「あ〜はいはい、そうですかい。じゃあ、無断でみんなのアイドルを誘拐するのはやめてって言ってきてよ」

盲目の者「ガガーン! グオーグオー!!」

秋月「マリア先生、彼は何と?」←彼らしい

マリア「……あら? 『誘拐なんてしてない』ですって? そうなの? それじゃあ、美里さんは龍麻クンと一緒じゃないの?」

盲目の者「ショボーン……」

橘「何て言ってるんですか??」

マリア「アラ……そうなの。あのね、彼が緋勇君を拉致して美里さんの所へ連れて行こうとアパートへ行った時には、彼はもう何処にもいなかったんですって」←なら結局誘拐しようとしてたって事では

アンコ「えっ。そうなの? じゃあ美里ちゃんは……!?」


何者かの声「うふふふふふふ…………」


一同「はっ!!!」


何者かの声「うふふふふ……どうやらすっかり悪者にされてしまっているようね……。何て悲劇のヒロインなのかしら、私って……」

盲目の者「グオー!!」

何者かの声「………龍麻を捕まえられなかったのね?」

盲目の者「ビクーンッ!!」

何者かの声「うふふv お仕置きよ……?」

盲目の者「!!!!!」



ピカー!!!(辺りがもの凄い閃光に包まれた!!)

アンコ「キャー!! 何何ーー!? 何も見えないわー!!!」



美里「全く、どうしてこんな事になっちゃったのかしら」

盲目の者「ウゴー……」

美里「デート1日権もゲットできずに傷心でいる私……そんな私の姿を見て、『俺…イブは君と過ごすよ、美里』って龍麻が言ってきてくれるシナリオ……。私の中では完璧に出来上がっていたのに……」

盲目の者「ウゴウゴ♪」

美里「うふふ……『そうです』じゃあ……ないでしょ?」(ビシリ!!←愛の攻撃)

盲目の者「ピギャッ!!」(痛いらしい。震えている)

美里「私のシナリオを理解していたのなら、どうしてその肝心の龍麻を取り逃がしてしまったりしたのかしら?」(盲目の者の首をぐいぐいと締め付ける美里)←首なんてあるのか?

盲目の者「ピギャー(汗)!!」(ジタバタジタ)

美里「……ぎりっ。私の龍麻…一体何処へ行ってしまったのかしら…? まさか如月君や京一君が抜け駆けをして…? いいえ、抜け駆けというのなら……訳も分からないうちにここの客層をゲットしてる九角…? それとも不幸面して龍麻の同情を見事買ってる壬生が? ああ、龍麻、騙されているのよ、貴方は! あいつらに!!」

盲目の者「グオーン」(すりすり)

美里「………何、お前も私と一緒に龍麻を探すのを手伝うの?」

盲目の者「グオンvv」

美里「……分かったわ。もう一度だけチャンスをあげる。私の傍にいたかったら…ちゃんと龍麻を私の傍に連れてくるのよ? もしできなかったら…分かっているでしょうね?」(にっこりと菩薩の笑み)

盲目の者「ゴゴーン!!」

美里「うふふふふ……期待しているわよ……?」



パッ!!(照明が無事ついた。視界が徐々に元に戻っていく)

アンコ「はあ……何だったの、今のは…まだ目がチカチカするわ……」

秋月「さっきの声は…美里さん…でしょうか?」

六道「もう気配はありませんね。何だったのでしょう、一体…」

天野「あら、あの異形君もいないわ。マリア、彼は何処へ?」

マリア「どうやら、新たな任務を与えられたようだわ……。急いで消えて行ってしまったもの」

岩山「美里もどうしようもない奴だね。まあ、それだけ龍麻の奴に惚れているって事なんだろうが……」

アンコ「はっ! そうよ、こうはしていられないっ! 私たちも早く出かけましょうっ! そして龍麻君を探さないと!!」



―こうして、「ひーちゃんとデート♪」実行委員会、彼女たちに召集された龍麻に惚れている京一をはじめとした仲間たち、そして美里&盲目の者は……突然皆の前から消えてしまった龍麻の行方を探す為に、方々へと散らばっていったのだった―

全ての謎はクリスマスイブに解かれる…!!(…そんな大した謎はないけど…)



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