12月 4日(火)〜冬の海辺〜 |
龍麻「あ、雨紋!」 雨紋「こんちわッス、龍麻さん。お久しぶりスね」(バイクに跨ったまま、龍麻に挨拶) 龍麻「本当だよなあ。ってかさ、ここのサイトでお前とサシで話すの初めてかも」 雨紋「ガクッ…。もう、痛いトコつかないで下さいよ! 一応気にしてンすから、影薄いの」 龍麻「ええ、んな事ないだろ。他の奴が図々しく出張ってるだけ! だからお前は偉い!」 雨紋「はあ。ナ〜ンカ、そんなんで誉められても嬉しいのか情けないのか判らンないスけど…」(苦笑) 龍麻「まあ、いいじゃない。けど、お前クジ外れなかったんだ〜」 雨紋「当たり前スよ! 俺様、元々この日に龍麻サンと会う予定入ってたんスから! 今更クジやり直しとか言われて、一昨日はホント大変だったンすよ!」 龍麻「ふーん。ま、いいや。ところで今日は何処へ行くんだ? バイク乗っけてくれんの?」 雨紋「そうッス! 今日はガンガン飛ばしますよ! 龍麻サン、バイクに興味ありますか!?」 龍麻「ううん、全然」(きっぱり) 雨紋「うっ…! な、何スか、その冷ややかな解答は…」 龍麻「俺はこういうのよりもチャリの方が好きだな(にこっ)」←何かを思い出しているらしい 雨紋「……何か俺様、最初っから外してます?」 龍麻「いや、別に俺は何だっていいよ。でもさ、お前の事だから自分とこのライブとかに招待とかって思ってた」 雨紋「あ、それが良かったですか!? 龍麻サン、ロックに興味あるンすか!?」 龍麻「ううん、全然」(またまたきっぱり) 雨紋「た、龍麻サン、俺様の事嫌いなんスかー!?」(怒るに怒れないが言わずにはおれない雨紋) 龍麻「あはははは! うっそだよ、嘘! ちょっとからかっただけだ。ホントお前って見かけと違って性格クソ真面目なんだもんな。いちいち俺の言う事真に受けるなよー」(すごく楽しそう) 雨紋「受けますよ! 龍麻サンの言う事だから真に受けるンでしょーが!!」 龍麻「わーかったって! 悪かった。嘘だよ、ホントは俺、お前のバイク乗るのもライブ見せてもらうのもどっちも同じくらいいいなあって思ってたから」 雨紋「え…ホ、ホントすか、龍麻さん…?」 龍麻「うん。あ、でもさ。折角こうやって会ったんだからライブはまた今度見せてな。だってその間は全然話とかできないじゃん」 雨紋「た、龍麻サン…! 俺様も! 俺様もそう思ったから、今日は二人で遠出しようと思ってたンすよ!!」 龍麻「そっか。じゃ、行こう! 俺、後ろ乗ってればいいんだよな? 何処行くかは雨紋が決めていいよ」 雨紋「やった! 龍麻サン、ホントすね? 何処行ってもいいンすね!? じゃあ俺様このまま龍麻サンをホテルに連れ込んで―」 龍麻(バキッ!!)←後ろから雨紋に重い一撃 雨紋「いってぇ…! じょ、冗談じゃないスか!!」(頭をさすりながら涙ぐみ振り返る雨紋) 龍麻「お前までそういう事言うなっての! しょーもない所だったら帰るからな!」 雨紋「ハイハイ。じゃ、龍麻サン、しっかり掴まってて下さいよ!」(エンジン全開でバイクを発信させる雨紋) ―移動後― 雨紋「はい龍麻サン、着きましたよ。どうっすか、ここ?」 龍麻「うっわー、海かあ。久しぶりだなあ」(バイクを降りて気持ちよさそうに伸びをする龍麻) 雨紋「さすがに風が強いな。寒くないスか?」(雨紋もバイクのエンジンを切り、龍麻の隣に行く) 龍麻「いや、すっごく気持ちいいよ。冬の海って好きだなあ」(波打ち際を目を細めて見やる龍麻) 雨紋「良かった。俺様も人が少ない季節の海が好きなんスよ。何か落ち着くっていうか」 龍麻「うん、いいよな。俺も夏の海は人がいっぱいで好きじゃないけど、こういうのは好き」 雨紋「へへ、やった! 龍麻サンに喜んでもらえて嬉しいッス!!」(笑顔全開) 龍麻「あ、カモメだ〜!」←嬉しそう 雨紋(くうぅ〜龍麻サン、すっげー可愛い…!!)←雨紋・心の叫び 龍麻「あ!! そういえばさぁ……」 雨紋「わっ、びっくりした。何スか、急に?」 龍麻「カモメ見てたら、お前が昔唐須に言った恥ずかしい台詞思い出した」(にや) 雨紋「えっ? ……お、俺様何か言いました?」 龍麻「言ったじゃんかよ。『人は希望に飛んでいける翼を持っている』ってさ。くはっ! 熱い! 熱いよ、雨紋君!!」 雨紋「な…っ!? し、知らないッスよ、そんな事!!」(赤面) 龍麻「言った言った! 俺、あの時お前に会ったばっかりだったし、だからって事もあると思うけど、すっごいインパクト強かった。うわ〜何コイツこんな顔してこんな事言えるんだ〜って」 雨紋「大きなお世話です! 大体何スか、『こんな顔』ってのは!!」(さすがに【怒】!) 龍麻「怒るなって。誉めてんだからさ」 雨紋「全っ然、そんな風には聞こえなかったですよ!!」 龍麻「……俺さあ、お前みたいな奴ってすっごい羨ましいから」 雨紋「は…?」 龍麻「俺、雨紋ってすっごい強い奴だって知ってるから。辛い事も悲しい事も全部他人への優しさに変えられる奴だって。純粋な生き方できてる奴だって。だからこそ、あんな風に人と接せられるんだってさ」 雨紋「た、龍麻サン、急に何言い出すンですか。ワケ解ンないスよ…ッ!」(照れる) 龍麻「んー…。いいよ、解らなくても。たださ、俺はそういう風には生きられないから」 雨紋「た、龍麻サンこそ…! みんなに優しいじゃないスか! 優しすぎるくらいで―」 龍麻「はははっ! 俺のはな。フリだよ、フリ! ……ホントの俺を知ったらさあ……雨紋だってみんなだって、きっと呆れるよ」 雨紋「……龍麻サン」 龍麻「あ、悪い! 何かどうでもいい話しちゃったな。雨紋って話しやすいんだよな。ついつい余計な事言っちゃうよ」(戸惑って困ったように笑う龍麻) 雨紋「……龍麻サン。見損なわないで下さいよ」(不意に龍麻の肩を抱き、自分の元へ引き寄せる雨紋) 龍麻「う、雨紋…?」 雨紋「龍麻サンの本当がどんなだって……たとえその本当を俺様には見せてくれないって言われたとしても……。俺様は、どんな事あってもついて行きますから! だって龍麻サンは俺にとって……!」 龍麻「雨紋……」 ―ところで企画者補助のアンコは今― アンコ「は? だから! クジのやり直しはするわよ! だからちょっとそこ! 揉めないで! キャー! 美里ちゃん、お願いだから物壊さないでー! 貴女だけは絶対に登場させるからーッ!!」←実はまだ会議が終わっておらず、あぶれた人や今後選考から外されそうな人たちが暴れている |