【2】
■本日の立候補者:蓬莱寺京一■
うお、マジかよ…。こんなところで演説しろってか?
あーあー…ただ今マイクのテスト中。ただ今マイクのテスト中…。
何かなー、俺、こういうのあんま得意じゃねェんだよな。ったく、参るぜ。
けどこれ…ひーちゃん本人は聞いてないんだよな? なら、ま…いいか。
俺はよー……まあ、ひーちゃんの親友っていうか、相棒っていうかで。
多分あいつの1番近くにいるんだよな。実際、一緒にいる時間も1番長いんじゃねえか?
で、まあ…。
………………。
な、何かよ。うまい事は言えねェけど、俺はひーちゃんが好きなんだよな!
ホント、うまく言えねーけど。すっげー好きだな。うん。
………うん、そうだな。めっちゃくちゃ好きだな!
アイツ見てると俺もちゃんとしねえとな!って思うし。
アイツ見てると 絶対護ってやりてー!って思うし。
それにアイツ見てるとさ……へへ、すっげー熱くなんだよな!
つまり俺、すっげーひーちゃ……龍麻の奴に惚れてんだよ。
それはよ、勿論…ひーちゃんにあんな事やこんな事したいってHな気持ちもあんだけど。
何つーか、俺がひーちゃんに惚れてるってのは、そんな事だけじゃねえんだよな。
俺は龍麻の―。 ………。まあ、ホント。うまく言えないんだけどよ。
早い話、あいつは…あいつの全部がこの俺を夢中にさせるって事だよ。
へへ……こんな事、こんな所で言わせるなよなっ。一人で照れちまうじゃねえかっ。
だから、ま。俺は俺のやり方でこれからもひーちゃんを抱きしめてやりてえって思うぜ! あ、護るって事だからな? あんまヘンな風に取るなよ!
んじゃもうこれで締めるけど…こんな俺が気に入ったら、一つ投票してやってくれよな!

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「モニター室にて」
アンコ「何と2番手は本命の1人、京一君でしたが。さあ、ゲストの外法ひーちゃんさん! どうでした、彼?」
龍斗「………あれ、京梧の子孫だろ」
アンコ「あ、そうそう。そうですよ〜。どうです、ひーちゃんさんの恋人と比べて? レベルダウンしてます?」
龍斗「………じろっ」
アンコ「びくっ」(ななな何っ!? 私何かマズイ事言った・汗!?)
龍斗「……京一、ね」
アンコ「は、はい…」
龍斗「いいんじゃないの」(ぷいっ)
アンコ「……はあ」(龍斗君、何気に顔が赤いのは何故…?)