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■本日の立候補者:美里葵さま■
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……うふふふふ。こんにちは。 私の名前は美里葵…。自己紹介…字の書き方からきちんとやりましょうか? あら、いらない? …うふふ、残念だわ…。 今日は…私、ちっともこちらに呼ばれる気配がないものだから、自分からこうして足を運んできてしまったの…。 今、モニター室には誰もいないようだけれど別に構わないわ…。 電気代が勿体無いから電源は消してきたわ…ついでにカメラも壊してきたのよ…うふふ。 え、何故壊したのかって…? …覗き見なんてくだらない事を私の龍斗にやらせないで欲しかったからよ…。 あら…龍麻はどうしたのかって? 勿論、龍麻は私のものよ。そして龍斗も私のもの。何かおかしいかしら。 ……それにしても。今、ここには私と貴方の2人っきりね……うふふ…。あら、怯える必要なんてないのよ? 貴方に後ろめたい事さえなければ。 ところでここ…私の龍麻について貴方に好きに語って聞かせる場所なのよね。…うふふ…それってとても楽しそうね。 でも……ねえ、そこの貴方? その前にこの企画には最初から欠陥があるのよ。貴方はその事に気づいていないのかしら。 表のタイトルのところ……「ひーちゃん総受け祭り!」って書いてある、下のところよ…。 「龍麻にふさわしい男は一体誰だ!? みんなで選ぼう企画!」って…書いてあるわよね。 …何故「男」と限定して書いてあるのかしら。(……ぎりっ) ここがホ○サイトだからという言い訳は通用しないわ…いつか良識派の誰かがきっと訂正に来てくれると信じていたのに…。 誰も…一言も…このミスを指摘してくれないだなんて……ふう……。 ……まあいいわ。誰にでもミスはあるものね…そう、うっかり私へ票を入れるのを忘れていたとしても…誰にでもある事だもの、ちょっとしたミスなんて…。 でもそれってやっぱり憂鬱で少し悲しい事よね…でも、そんな辛さも龍麻の前では何もないようにして明るく振舞うわ。 何故かですって…? 私はね、龍麻の前では常に完璧でいるつもりなの。 完璧な美しさ、完璧な優しさ、完璧な強さで……私、彼を抱きしめたいのよ。そう…いつでもね。 だからね…貴方…私に票を入れなさい…。私はね…いつでも龍麻の傍らにいなければならない女なのだから…。 |
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「モニター室(の外)にて」 | |
アンコ「あっれー! 何で開かないのーこのドアーッ!」(ドンドンドン!) 龍斗「ふわあ…。まだ眠い…」 アンコ「ひーちゃんさんも手伝って下さいよ! な…何かドアが開かないのよ〜!」 龍斗「押しても駄目なら引いてみな」 アンコ「逆逆! 引いても駄目、開かない! ちょ…鍵も壊されてる、これって(汗)?」 龍斗「あ…何か寒い空気が…」 アンコ「え? な、何…ッ?」 龍斗「何か危険な…空気が凍ってるよ。俺…身の危険を感じる。とても感じる」(嫌そうな顔) アンコ「え、え(汗)? ちょ、ちょっと実行委員を無視して何が行われているのー!」 |
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お客様が脅されてます…。 | |
※企画の名称は「龍麻にふさわしい男〜」から、「ふさわしい相手〜」に変更されました。 |