【21】
■本日の立候補者:藤咲亜里沙■
まったく、なーによ、この散らかり具合は?
しょうがないわねえ…どうせまたあのお嬢様が暴れたんでしょ。気持ち、分からなくもないけど。(苦笑)
まーとりあえず、今日はアタシが静かに語るとするわ。
フフ…何と言っても今日は龍麻の事好きに話せるんでショ? ええ、好きに話させてもらうわ。
まず、龍麻の何が好きってあの顔ね。
腕っぷしが強いとか頭がいいとか、お金持ってるとか将来安泰とか。
そういうのも大切だけど、やっぱり何と言っても顔じゃない? 龍麻ってもろアタシ好み。
フフフ…勿論、身体もね…。とにかくアタシ、龍麻の外見が好きなのよ。
ん…こういう場合ってやっぱり中身から入った方がいいの?
そりゃ中身も好きよー? 可愛いものね、龍麻って。
どこがっていえば…そうねえ、強いて言えば強がりなところが、かな。
ホーント、全身全霊でもって慰めてあげたくなっちゃうもの…フフッ。
でーも。やっぱりあいつの何が好きって、顔なのよ、顔。しつこいようだけどさ。
こんな事言うと真面目な醍醐や紫暮あたりなんかにしっぶい顔されてお説教とか喰らいそうなんだけどね〜。
でも、アタシだって何も龍麻がハンサムだからどうのこうのって言いたいわけじゃないのよ。まあ、龍麻はハンサムなんだけど。
でもね、魅力ある男っていうのは、やっぱりそれが表にもきちんと出るものだと思うわけよ、アタシは。
いやらしい事ばっかり考えてる男って顔もそのまんまだもん。ゲロ吐きそうなくらい粘着質な顔してるし。
自分に自信のない奴は、やっぱりオドオドした目をしているわよね。
そういうの。龍麻には、ないから。
だから多分…アタシ、龍麻の事目で追っちゃうんじゃないかな。
フフ…このアタシがよ? アタシが男の背中を目で追っちゃうなんて、龍麻以外には考えられないわよ。
まァ不幸な事に龍麻ってみんなに追われる身なわけだけど…。けどそんなところも…フフ、可哀想で可愛いわよね〜。

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「モニター室にて」
アンコ「フー(汗)。ようやくドアを直し、カメラも新しいのを設置しました」
龍斗「ご苦労さまです」
アンコ「(心のこもってない台詞だ…汗)…と、ところでひーちゃんさん、早速今日のゲストさんにコメントをどうぞ」
龍斗「賛成」
アンコ「へ? 何が?」
龍斗「俺も龍麻の顔が好き」
アンコ「………それって。自分の顔が好きって言ってるのと同じだと思うんですけど…?」
龍斗「同じに見えるの?」(多少驚いたように目を見開く龍斗)
アンコ「え…(汗)? そ、そう言われると…違うような気も……」




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