【25】
■本日の立候補者:紫暮兵庫■
オスッ!!
失礼するッ! 俺の名前は紫暮兵庫だッ!
招待されて光栄至極、気合を入れて話させてもらうとしよう、オスッ!!
ん…!? な、何だ、マイクがぶち壊れたぞ…ッ!?
か、軽く握っただけなんだがな(汗)。し、仕方がない、このままでいくとしよう…。(ちょっと焦る)
……ここでは、俺が常日頃から思っている事を好きに語って来れば良いと言われた。
無論俺たちのリーダーである、緋勇龍麻の事について、だ。
緋勇、龍麻。
龍麻はこの俺にとってかけがえのない存在だ。
強く優しく…俺が知る中で、あいつは最高だ。
強い奴なら仲間うちには幾らでもいるし、優しい奴もたくさんいる。無論、その両方を備えた奴も…だ。
だが龍麻はそれだけじゃない…俺たち全員を惹きつけてやまないそれ以上のものも持っている!
それが何なのか…それはこの俺の拙い言葉ではうまく表現する事はできない。
だが、これだけは言える!
あいつは…緋勇龍麻は、俺が命を懸けてもいいと思った唯1人の存在だ!
こんな風に感じられる人間には…俺はもう、生涯出会う事はないだろう。
龍麻、だけだ。
俺の全てを懸けてあいつを護る! 俺はその為になら何もかも投げ捨てる覚悟はできている!
俺は空手家だ。そういう方法でしかあいつと…龍麻と接する術を持たん。
龍麻に伝える術を持たん…。この、俺自身にすら分からん不可解な感情をな…。
…………オスッ!!
だから俺はこれからもこの拳を振るい続けるだろう! あいつの…緋勇龍麻の為だけになッ!

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「モニター室にて」
マリィ「オスッ!! 紫暮オ兄チャン、カッコイイ!」
龍斗「オスッ!! うん、カッコイイね」
マリィ「龍斗オ兄チャンはああいう男の人が好きですカ? オスッ!!」
龍斗「うん、大好きです、オスッ!!」
マリィ「でもネ、ムキムキ男は龍麻オ兄チャンには似合わないって葵お姉チャンが言うノ、オスッ!!」
龍斗「そう? おっきいのに押し潰されてひーひー言っちゃう龍麻って見たくない? オスッ!!」
マリィ「…………見たいカモ(ぼそり)」
龍斗「オスッ!! よく言ったプリティガール! 葵お姉ちゃんには内緒な(含笑)」
マリィ「ハッ! ウ、ウン絶対内緒だヨ、龍斗オ兄チャン(焦)!! ……オスッ」




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