【28】
■本日の立候補者:劉弦月■
…っと! ふ〜う、やっとわいの出番かいな!
もうお呼びかからんかと思って、ほんまヒヤヒヤしたでー。
ま、とにかくまずは自己紹介からやな! 初めてのお客さんもおるかもしれんし。
わいの名前は劉弦月っ! 
「劉ちゃん」でも「弦月」でもどっちでもええで! 堅苦しいのは好きやないしな。
わいに日本語教えてくれたんがめっちゃひょうきんな人やったせいかな〜、わい、辛気臭いの駄目なんや。
やっぱしノリは大切やろ。ん、何て、そら生きてく上で。
笑いは必須事項てやつやな。うん、絶対失くしたらいかんもんや!
だからな。わい、アニキに対してもいっつでも笑ってよ思てんねん!
アニキの前では、いつでもどこでもにこにこーっ!てな。
……ああ、ほんま。絶対、笑ってたいな!
んー、それにアニキ自体ああいう人やろ?
結構悲観的なとこあるから、落ち込むとスゴイんや。それでいてすぐ無理するからなぁ。
要はアニキは強がりなんやな! それを全部悪い事とは言わんけど…うーん。
でもアニキ、ほんまはめっちゃ弱いお人なんやもん。ほんま弱いくせして…。あ、こ、これは勿論《力》の話やないで!
そうやのうて…つまり、心の方のな…。けどそういうアニキだからこそ、わいはアニキが好きなんやけど。
はわッ…!? すすす好きなんて、今思わずあっさり言ってしもたわ〜(焦)!! ひえー何や、思ってたより照れるなあっ。
はは。けどな、実際それがわいの本心なんや。わい、アニキの事、めっちゃ好きなんやもん!
だから…だからな、ほんま時々なんやけど…我がままやて分かってるけど、ちょこっとだけ…こう思うんや。
……三歩五時想想我。
へへへっ…ほんま、しょーもないガキやで! へ? 今何て言うたかって? ……はは、内緒や!
わい、照れ屋なんや。アニキの事になるとそらもう余計にな…っ。わいも、もっとしっかりせなアカンな!

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「モニター室にて」
芙蓉「…今宵は劉様でしたね。とてもお優しい、頼りになるお方です」
龍斗「芙蓉ちゃん、今あの子最後に何て言ったの?」
芙蓉「は…それは私にも分かりかねます。管理人に訊ねておきますか?」
龍斗「多分本人、深くつっこまれるの嫌だろうからいいよ」
芙蓉「龍斗様はお優しいのですね。そんな龍斗様から見た劉様は如何ですか」
龍斗「うん。俺、劉ちゃん好きだな。劉ちゃんって呼んでいいんだよね?」
芙蓉「そ、それは勿論…。劉様自身がそう仰られておりますし」
龍斗「芙蓉ちゃんも俺の事は『ひーちゃん』って呼んでいいよ」
芙蓉「あの…いえ…それは…(汗)。わ、わたくしは……」(ぐるぐると色々な事を考えてしまう芙蓉であった…)




劉ちゃんの内緒の台詞は「いつも僕の事だけ考えて」でした(多分)。←おい

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