【5】
■本日の立候補者:阿師谷伊周■
あらーん、随分あか抜けた場所ねえ。キラキラライトが眩しいわ〜。
そんな事より…う・ふんv 初めま・し・て♪ アタシ、阿師谷伊周。一部の人からは「ともちゃん♪」って呼ばれてるわ。
え、知らない? アラ、やーだ。貴方たち、このサイトには遊びに来たばっかり?
アタシはね、ここのサイトでは龍麻の愛しのダーリン役なのよう。
龍麻ってホラ。とっても可愛いんだけど、あの通りちょっぴり思案家さんでしょ?
まあそれもあのコの優しさ故なんだけど…でもな〜んか色々考え過ぎるっていうか、塞ぎこんじゃうっていうか。
だからね、そんなあのコにはアタシみたいなのが丁度いいワケ。
アタシはね、まず龍麻にはいっつもとびっきりの笑顔から入る事にしているのよ。
「うっふ〜ん、アタシのた・つ・まv おはよう♪」って言って投げキッスしたり。
時々本気で押し倒しにかかったり。あらでも、アタシってば基本は紳士だから龍麻が嫌がって拳を振るってきたら引くけどネ。
けどまあ、とにかく。龍麻には余計な事考えさせる暇ないってほどに…ね。
アタシは龍麻の為に、普段はたーっくさんお喋りさんになってあげるの。
それでね、龍麻の為に美味しい物食べさせてあげたり、お洋服買ってあげたり、楽しい所連れて行ってあげたり。
寂しそうだったらきゅって抱きしめてあげたりね…うふふっ。
ま…早い話、アタシほど龍麻にふさわしい恋人はいないって思うわけよ。
でもねえ、ホラ、ここって総受けでしょ? ま〜も〜ホント、うざい奴らがわんさかわんさか次から次へと…。
無節操に龍麻に襲いかかるもんだから、本命のアタシとしちゃー毎日気が気でないのよね。(ため息)
だからまあ今回? 2周年を記念してベスト・オブ・龍麻ズラバー!を決定するって事で。
いよいよアタシの出番かなあって思ってたりするのよねん。
だからちょっと、これ見てるあんた達。ねえ、ちょっと聞いてる?
アタシに入れなさいよ。何って票よ、票。ちゃーんと見張ってるからね。入れてくれなきゃお仕置きよん。
もし応援してくれたら…ふっ…。……そうだな、その時は一夜だけ…フッ、良い子のお前らに付き合ってやってもいいぜ?

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「モニター室にて」
アンコ「ガーンッ! たったの30日間しかアピールチャンスがないってのに、ヘンなのが来ちゃってまあ…!」
龍斗「……怖い。何あれ」
アンコ「え? ひーちゃんさんはああいうのに免疫がない? オカマって知らない?」
龍斗「……似たようなの1人知ってるけど、でも何か違う。怖い…」
アンコ「…そ、その怯えた顔、もの凄く可愛いんですが…(ハアハア)。で、でももう大丈夫! あいつは行っちゃったから!」
龍斗「……行っちゃやだ」
アンコ「は、はあ?」
龍斗「もっと見てたい」
アンコ「…ひーちゃんさん。それは恋ですか」