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■本日の立候補者:壬生紅葉■
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………ここに行けと…言われたんだけど。(困ったように周囲を見渡す壬生) 誰もいないのかい? ……困ったな。 ……でも龍麻の事を話して来いと言われたから……。 ……龍麻は、いつも笑ってる。 勝手に背負わされた宿命も責任も…どれほど重いだろうと思う、のに…龍麻はいつも…笑ってるんだ。 闘いの中で時々垣間見せる物憂げな顔も、僕が心配すれば何の事だってとぼける。 むしろ彼は僕や周りの仲間たちの心配ばかりしているよ。誰かが怪我をしていないかとか。 苦しんでいないか、とか。………。 苦しいのは、誰よりも辛いのは龍麻のはずなのに。 龍麻は僕の腕を掴んで言ってくれるんだ。今日もありがとうって。 その言葉に僕はいつも救われてる。そして彼のそんな一言がいつも僕を冷静でいられなくするんだ。 だから逆に…僕はそれが悔しい。 僕は龍麻にどれだけ救われたか知れないのに、僕自身はそんな彼に何もしてあげられていない。ただ貰うばかりで…。 本当は僕が龍麻に与えたいんだ。 でも…そんな事を言ったら龍麻は迷惑に思うだろうな。 僕のような人間が彼を大切に想ったり…護りたいと想う事…。 ずっと彼の傍にいたいと願っているなんて…。 こんな僕の気持ちを知ったら…龍麻はきっと困る……。 僕はすごく我がままな人間だから、龍麻以外の連中になら何を思われても構わない。 でも、龍麻に嫌な思いだけはさせたくないんだ。絶対に。 勝手だな…こんな事を言って、僕はただ龍麻に嫌われるのが怖いだけなのかもしれないよ。 僕は……僕は龍麻が…好き、だから。 |
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「モニター室にて」 | |
桃香「美形キャラの筆頭・壬生紅葉君が来ましたよ! どうですか、外法ひーちゃんさん? 彼、なかなかでしょ?」 龍斗「うん。あの不幸そうな感じが堪らない」 桃香「は?」 龍斗「龍麻に似てる」 桃香「え…? そ、それって龍麻君も不幸そうな感じがしてるって事?」 龍斗「うん。あいついつも不幸そう」 桃香「そ、そうかなあ…。それじゃ、似た者同士の壬生君と龍麻君はベストカップルにはなれない?」 龍斗「マイナスとマイナスがくっつくとプラスになるからいいんじゃない」 桃香「………そ、そんなんでいいんだ(汗)」 |