龍麻「……龍斗、いい加減にしろよ…(汗)」
龍斗「何が?」
龍麻「何が、じゃないだろ。芙蓉、すっかり固まっちゃってるし」
芙蓉「…………」
龍斗「照れる芙蓉ちゃん、大好き」(むぎゅっと芙蓉を抱きしめる龍斗)
芙蓉「あ…あ…あの……」(汗だらだら)
龍麻「……それ、本気でセクハラだって」
龍斗「カッコいい主人公は何をしても許される。覚えておけ、龍麻」
龍麻「嘘つけ! じゃあ何をする事も許されない剣風主人公の俺は一体何なんだッ【怒】!!」
龍斗「そういう方向から攻められるのもまた面白いだろ」
龍麻「どこがッ【怒】!」
龍斗「助けられる役」
龍麻「はあぁ? もういいよ、龍斗と話してると訳分からないから会話してるこっちが疲れるッ。芙蓉、もう悪いけど、そのまま龍斗と遊んでやっててくれよなっ」(ふいっと横を向いてしまう龍麻)
芙蓉「は、はい…! 龍麻様のご命令とあらば、この芙蓉…!」(汗だらだら)
龍斗「ふふふ…龍麻の許可も下りたし、いっぱい一緒に遊ぼうね」
芙蓉「……了解致しました。この芙蓉、全身全霊を持って龍斗様と遊ばせて頂きます…!」
龍麻「…………」(ちらっと2人を見る龍麻)
龍斗「うん、龍麻なんかほっとこーね」(嬉しそうに龍麻をちら見してから再び芙蓉に懐く龍斗)←やりたい放題
龍麻「……ッ。ふ、ふん、勝手に楽しんでろよ! 人の事だと思って呑気に居着きやがって…!」

コンコンコン。(扉のドアがノックされました)

龍麻「あ!? 今度は一体誰だよッ!」

ガチャ。バタン。(扉が開きました)

龍麻「え……あ……!」
如月「龍麻」
龍麻「翡…翠? え…?」
如月「……どうやら無事のようだね。元気そうだ」(周囲の状況を見て安堵の息を吐く如月)
龍麻「…う…ん。その…翡翠は…」
如月「僕? 僕が何だい」
龍麻「いや何だって訊かれても…ッ。その、何でこんな所に?」
如月「……僕が来た事が迷惑なのか」
龍麻「そ…! そんなんじゃないよっ。た…ただ、いきなりでびっくりしたから…」
如月「………別にどっちでも構わないさ、僕は」(言ってつかつかと龍麻の傍に近づく如月)
龍麻「痛…ッ!?」(不意に掴まれた手首に痛みを感じて声を出す龍麻)
如月「君が僕の事をどう思おうと僕は君をここから連れ出すよ。その為に来たんだ」
龍麻「………! お、俺、出ていいの…?」
如月「当たり前だ。……君を迎えに来た」
龍麻「翡翠が…?」
如月「嫌かい」
龍麻「…………か」
如月「…………」
龍麻「バカ…ッ。く…来るの…来るのが遅いんだよッ! もう…もう、ホント翡翠はバカだッ!!」(俯きながらめいっぱい叫ぶ龍麻)
如月「……龍麻」
龍麻「ホント…遅いんだよ…もう…」
如月「あぁ、すまない。反省しているよ」
龍麻「ほ…本当に?」
如月「ああ」(応えながら龍麻をきつく抱き寄せる如月)
龍麻「あ…ッ?」
如月「……これからはもう目を離さない。いつも傍にいるよ、龍麻」
龍麻「…………」
如月「……君が迷惑に思っても…嫌がってもね」
龍麻「だからもうそれやめろ…。そんなわけないんだから……」(ぎゅっと如月に顔を擦り付ける龍麻)


龍斗「芙蓉ちゃん、あれいいなー」
芙蓉「は…? と、いいますと?」
龍斗「俺にもあれやって。翡翠が龍麻にやってるようなやつ」
芙蓉「わ…わわわわたくしがですか…!?」
龍斗「うん。だって俺と遊んでくれるんでしょ?」
芙蓉「は…し、しかし…わたくしは…その……」(ぐるぐると思考混乱中)


こうして悩める芙蓉の嘆きはまだまだ続くのであった。
如月と龍麻はその間に部屋からいなくなりました。龍麻、拘束解除です。




※これと同時に集計は完了。トップから投票結果→特別SSへと流れます。お疲れ様でした。