03.12.テーマ「夜の雪」


【京主】

「あ、どうりで寒いと思ったら。雪、降り出してたんだ」
「……へえ。雪ねえ」
「何? どうしたんだよ?」
「ん…。いやぁ、あれだな。12月っぽいなと思ってよ」
「ああ、そうだね。東京じゃちらっと降っても、こんな積もりそうなのはなかなか見られないもんな」
「やっぱ運命ってやつかな」
「へ…何が?」
「俺とひーちゃんがたまたま2人っきりの時にこんなシチュエーションになるなんてよ。うまく出来てンなと思ってさ」
「ゆ…雪が降ってるってだけだろ(焦)?」
「そうやって照れるひーちゃんの顔もすっげ良く見えるし。へへ…うん、やっぱ運命」


【壬生主】

「うわ〜あったかそうなマフラーだ! これ、俺にくれるのか!?」
「クリスマスプレゼントにはちょっと早いけどね」

「サンキュー壬生! すごく嬉しいよ! ホント、ありがとうな!」
「白、で…良かったかな」
「あ、色? うん、最高! 俺、好きだよ、白!」
「……良かった。今日は昼から雪が降り出したから」
「それでわざわざ早めに渡しに来てくれたのか? 壬生こそ寒かっただろ?」
「…龍麻に会いたかったから。本当は…ただの口実なんだ、マフラーなんて」
「み、壬生…。あ、じゃ、じゃあさ、これから夜の散歩にでも繰り出すか! 折角あったかいマフラーもあるし」
「……うん。僕も龍麻と歩きたい」


【如主】

「龍麻、どうしたんだい、ボーっとして」
「ほら、雪が…何だか眺めているだけで落ち着く。こんな日はずっと横になっていたいよ」

「君は雪だろうが何だろうがいつだってそこで寝そべってるじゃないか」
「むっ。い、いつもじゃないぞ。今だってほら、こうして座ってるだろ」
「それは出された菓子をまだ食べ終えていないからさ」
「あのなあ! 翡翠はいっつも俺がそうやって怠け者みたいに言うけど!」
「そんな事は言ってないよ」
「言ってるんだよ、暗に! でもな、俺だって色々考えてるんだぞ、今だって―」
「……何だい?」
「あっ…。そ、それはその…。こ、この雪って、何だか翡翠みたいだな…とか、さ(照)」


【劉主】

「雪〜! すっげ、どんどん降ってくるな!」
「はわ〜そやな。綺麗…やなあ…」
「うん! へへ…積もったら、雪合戦しよな」
「2人でかいな。わい、アニキに雪球ぶつけるなんて事できるかなァ」
「なーに言ってんだよ。勝負は非情なの。お前ができなくても俺は容赦ないぞ?」
「はは、そら怖いなぁ。でも、それでもわい、反撃できんかも」
「え〜。劉はMっ気があったのか?」
「M…て何や? だってなぁ、そうやって夜の雪の中にいるアニキ、綺麗なんやもん」
「へ……な、何言ってんだよ急にっ(焦)」
「だってほんまやもん。はーあ、わい、アニキとずぅっとこうしてたいなぁ…」


【村主】

「よぉ、先生。1人きりの冬の夜は何かと寂しいだろ。顔、見に来てやったぜ?」
「恩着せがましく言うな。その酒置いて帰っていいよ」
「ふっ、相変わらず冷てェな。ま、そこが好きなんだけどよ」
「……お前っていつもそういう事言うな」
「いつもは言ってねェと思うがな。ここぞって時に使わねーと効果ねェだろ?」
「こっちは炬燵の中で背中丸めて、お前は一升瓶片手に酔っ払ってるんだぞ」
「ん…先生的にはナシかい?」
「少なくとも『ここぞって時』でない事だけは確かだな」
「まぁそう言うなよ。ほら、カーテン開けてみな。…綺麗なもんだろ?
「あ…雪か…。どうりで静かだと思った。……うん、まあ…これなら…」


【犬神主】

「さささ寒い…っ」
「…人ン家に入って来るなり何なんだお前は」
「文句は後で聞きますから、とりあえず先生のその身体を俺にください」
「…幻聴か? くだらん台詞が耳に入ってきたんだが」
「だって先生はあったかいから。身も心も凍えた俺をその懐で暖めて下さ〜い」
「蹴り出されんうちにさっさと帰れ」
「ふっ…冷たいなあもう。外は雪ですよ? こういう時こそお互い素直になって…」
「お前はなり過ぎだ」
「…そんな事ないですよ。このノリは相手が先生だから」
「そうやってお前は…ふう、まぁいいだろ。…今夜は特別だぞ?」


【九角主】

「おい龍麻。今日はやけに剣が冴える。付き合えよ」
「え? こ、この雪の中を? しかももう真っ暗だよ?」
「それがどうした。お前、曲りなりにも夜目は利くだろ」
「ああ〜ほ、ほら俺、引退してから結構経つしさぁ…」
「腑抜けた事言ってんじゃねぇ! いいから行くぞ! オラ立てってんだ!」
「マ、マジで行くのかよ〜。あ、そうだ、鬼道衆さんたちは!?」
「知らねーよ。締め切り締め切り訳分からん事ばっか言ってウゼェから1回殺したしな」
「……(汗)。あーあ分かったよ。行けばいいんだろ、行けば。ちょっとは手を抜いてくれよな」
「ばぁか。手なんざ抜いたら意味ねーだろが。お前、本気出さないと死ぬからな」
「…ふうん? まあ…天童の腕に抱かれて眠る最期ってのも…へへ、何かいいかもな」


【美里主】

「龍麻。とっても寒いと思ったら、ほら雪が…」
「あ、本当だ。傘持ってきて良かった。美里も持ってたよな?」

「それなら傘を忘れたという下級生にあげてしまったわ(嬉)」
「そ、そうなんだ。じゃあほら、俺の傘に…」
「ありがとう龍麻【愛】。でも本当に寒い…もう少し傍に寄ってもいい?」
「いやもう…十分…傍なんだけど…ね(汗)」
「ロマンチックね…。下校途中、2人きりで雪の降る中を帰るなんて…」
「そうかな。寒いし歩き辛いし電車は止まるし。あんまり良い事ないよ」
「あら…。くっつけるしよろけられるし足止めできるし。最高の贈り物だと思うのだけれど」
「そ、それは…(汗)。…でもそうやって正直に言っちゃう美里…ちょっと好きかな(苦笑)」


【雑多主】

雪乃「雪か…。もうそんな季節なんだなァ」
雛乃「姉様は今年もクリスマスの計画はお1人ですの?」

雪乃「あ、あのなァ!! お前だって毎年俺と神社ケーキ食ってんだろッ!!」

藤崎「なあに、神社ケーキって(笑)。そんなの許されるの?」
小蒔「まあまあ。ボクも遊びに行くからさ。仲良く神社ケーキ食べようよ!」
さやか「私は龍麻さんと2人っきりのめくるめくデンジャラスなイブを過ごしたいです!!」
霧島「さやかちゃん、君はその日仕事だから」(きっぱり)
雨紋「って事はお前も×か。俺サマもクリスマスライブ決行よ。龍麻サン、その日は暇してねえかなァ」
アンコ「この時期って皆死に物狂いになるのよねェ…。龍麻クン、無事でいてくれるといいんだけど」
黒崎「安心しろ! ひーちゃんの貞操はこの俺、コスモブラックが護るぜ!!」

紅井「あ〜!! 今俺っちがその台詞言おうと思ってたのによ〜ッ!!」
桃香「クリスマス周辺は練馬の正義は脇に置いておくしかないわね」
佐久間「そりゃそうだ。緋勇の安全が第一だろうぜ」(うんうん)
一同「……ッ!?」(ぎょっ)
佐久間「お前らいつも偉そうな事言ってる割にゃ、1番大切な奴の事を忘れてるんじゃねえのか?」

一同「………」
佐久間「だからあいつがいつも危険な目に遭うんだぜ。分かってンのか、あ?」
マリイ「佐久間のおじチャン」
佐久間「ん…だ、誰がおじちゃんだッ!?」
マリイ「早く逃げた方がいいヨ?」
佐久間「フ…そうそういつもやられる俺じゃねェ。今日はこの対防護服を―」

ズガッ、バキッ、ドカーン!!
佐久間「ゴフッ…(吐血)!」

ベチャリ!←雪降る路上に捨てられた音


比良坂「それ、防寒服にはなるみたいで、良かったですね」(にっこり)
佐久間「ね…年末までこんなオチか…ッ」