04.03.テーマ「愛ある同棲生活」
【京主】
「ひーちゃん、この本は何処に置くんだ?」
「え、そこの本棚に…って、もう入らないのか」
「もう無理、ぎっしり。ったく、ひーちゃんの荷物多過ぎ。しかもこんな本だらけの割にHな本は全然ねーし」
「そんなもんあるわけないだろ。…しかし京一の荷物はそれだけか?」
「ん? ああ。別に必要なもんはこれから買えばいいし」
「それにしてもお前のは少な過ぎだよ。大きい荷物布団だけじゃん」
「へへ、この素っ気無い部屋にコレだけは外せねーよな!」
「……何で」
「んなの分かってるくせによ〜。今日は記念すべき同棲生活初日だぜ? というわけで…」
「こ、こら! まだ掃除してないのに、早々に布団敷くなって!」
【壬生主】
「これから一緒に住むって言ってもあんまり変わらないよな」
「え…それはどうして?」
「だって俺この部屋にはしょっちゅう泊まりに来てたし。こうやってご飯作ってもらうのもいつもの事じゃん?」
「……そうかな? 僕はとても新鮮だけど」
「え? そうなの?」
「うん。これから…1番近くでいつでも龍麻の事見ていられる。嬉しいな」
「そっ…そんな事、普通の顔で普通に言うなよ、照れるだろ!」
「だって本当の事だろ? ほら、できたよ。今日は龍麻の好きなハンバーグ。特性だよ」
「う…こ、これは気合の入り過ぎでは…(汗)」
「これからは毎日こうだよ、龍麻。はい、人参のソテーもハート型」
【如主】
「龍麻。自分の洗濯物くらい自分でたためよ」
「うん、後で」
「……今やるんだ」
「んー…今眠い…。起き上がれない…」
「…だったらさっさと風呂に入って寝たらどうだい?」
「んー…何かそれもさあ…。めんどくさいな…」
「龍麻」
「あー…翡翠は煩いなあ…。でもさ、そんな呆れた顔しても…もう手遅れなんだからな」
「……どういう意味だい」
「俺もうここに来ちゃったんだから…。翡翠が後悔しても、俺はずっとここにいるから」
【劉主】
「劉! ほら横になれよ。耳掃除してやる!」
「えええええ!? あああ、アニキがわいの耳掃除を〜!?」
「そだよ? ほらほら、俺の膝に頭乗っけろ」
「ひー!! な、何や幸せ過ぎて怖いなぁ…」
「何ぶつぶつ言ってんだ? やるのか、やらないのか?」
「や、やるっ。やるでー! わい、アニキに膝枕で耳掃除してもらうー!!」
「へへ…よしよし。んーどれどれ。あれ〜あんま汚れてないんだなあ?」
「そらそうや。アニキと暮らすようになって、わい身だしなみとかめっちゃ気ぃ遣ってるもん」
「ふうん? お前、俺に気、遣ってるの?」
「な…? ア、アニキ、何むっとして…って、わわわ、頬っぺたつねらんといて〜!」
【村主】
「……何だよ、そのハトが豆鉄砲くらったような顔は」
「いや…。玄関の所で仁王立ちな先生ってのも、なかなかそそられる姿だと思ってね」
「本心か?」
「先生、もしかして怒ってるのかい?」
「俺が怒っていないように見えるか? 連絡もなしで今の今まで何してた?」
「おいおい、勘弁してくれよ。疲れて帰ってきて先生の説教たぁ…」
「説教じゃない! これは尋問だっ!!」
「じ…。……フ、くく、参ったねこりゃあ…」
「な、何が可笑しいんだよ! 俺は…お前がこんな遅くてすごく心配してたのに…!」
「赤くなって、やっぱり先生は可愛いねえ…。すまねぇな、今度からはきっちり電話するからよ。…な?」
【犬神主】
「先生、お風呂沸きましたよ」
「ああ…」
「……入らないんですか?」
「ああ…」
「……一緒に入りましょうか?」
「ああ…」
「〜〜! もう、何も聞いちゃいないんだから! 何ぼーっとしてんですか!」
「ん…何だ、緋勇。何を怒ってる?」
「怒ってなんかいません! ただ…先生、俺なんか全然眼中にないから…!」
「馬鹿、くだらん事でいじけるな。俺がぼーっとしてんのは気を抜いてるからだろう。…不満か?」
【九角主】
「おい龍麻。テメエは俺の部屋で一体何をしてやがるんだ?」
「見れば分かるだろ、掃除だよ。うわっ…この棚の後ろ、すごい埃…!」
「何でンな事してんだよ。人の部屋を勝手に荒らすな」
「な…逆だろ! 俺は綺麗にしてやってるの! 何言ってんだよ!」
「逆ギレしてんじゃねー! 誰がどう見ても荒らされてンだろーがッ。何なんだこのゴミは!!」
「ゴミじゃない! これは俺の荷物! だ、だってこれから一緒に住むんだから…」
「はぁ!? テ、テメエ…いつの間にそんな事決めやがった?」
「いつの間にって…天童が泣いて頼んだって言うから…俺だって…」
「……まさかまたいつものパターンか?」
「鬼道衆さん達ならいないよ。ふかふかの羽毛布団買ってくるって…あ、天童待てってばッ(焦)!」
【美里主】
「……予想はしてたけど。あのさ、美里」
「うふふ。なあに、私の龍麻」
「勝手に上がりこむのはいつもの事だけどさ。今回は何泊していくつもりなの?」
「あら、この荷物の量を見て分からない? 家財道具一式運んでくれば良かったかしら」
「もしかして一生ここに住むなんて言わないよね」
「言わないわよ。こんな所に一生住むなんてとんでもない事だわ」
「こ…! こんな所で悪かったな!」
「まあ龍麻…。貴方でもそんな風に怒る事があるのね。一緒に住むと色々発見できて嬉しいわ」
「う、煩いなっ。ここが嫌なら出てっていいよ。何だよ、美里がそんな風に言うなんて…」
「うふふ…。いやだ龍麻、誤解しないで。だって私たち、いつかは庭付き一戸建ての暮らしでしょ?」
【雑多主】
レッド紅井「最近、師匠の部屋にはひっきりなしに色んな奴が押しかけるらしーんだよな」
ブラック黒崎「ひーちゃんの心の安寧を守るコスモレンジャーとしては放置しておけん問題だな!」
ピンク本郷「そうね。これは忌々しき事態よ。龍麻君の貞操の危機だもん」
レッド「てーそう…?」
ブラック「て、貞操ってのは…おい、ピンク! それはちょっと言い過ぎじゃないか!?」
ピンク「何呑気な事言ってんのよ。龍麻君の周りにいる連中は皆ケダモノよ! 皆龍麻君を狙ってるんだから!」
ブラック「そ、それはまあ…そうだが…」
レッド「ケダモノ…?」
ピンク「どうも龍麻君にはそこらへんの自覚が足りないのよね。だからアタシ達が守ってあげなきゃ!」
ブラック「そ、そうだな! じゃあ…とりあえずひーちゃん家を張るか!?」
ピンク「あら、外で見張るの寒くない? 龍麻君家に入れてもらいましょうよ!」
ブラック「な、何!? ひーちゃん家に入るのか!?」
ピンク「そ♪ あ、ついでに皆でお鍋でも囲まない〜? その後はゲームとかしちゃって〜」
ブラック「い、いいな、それ! お、俺はひーちゃんと七並べとかがしたいぜ!」
ピンク「うっふっふー。私は龍麻君とヒーローモノのビデオが見たいなあ」
ブラック「おっ、それもいいな! じゃあ、俺一回家帰ってビデオ持ってくるな!」
ピンク「じゃあアタシはお泊まりグッズを持って行くわ!」
ブラック「うおーすげー楽しいな、それ! 早速準備しようぜ!」
ピンク「そうね、そうね! それじゃあ、19時に龍麻君家の前に集合ね!」
ブラック「おー!!」
ピンク「……? ちょっと猛。あんたさっきから何を黙りこくってるわけ?」
ブラック「ん? そうだぞコスモレッド! 俺たちがひーちゃんの危機を救うべく話しあってるというのに、不真面目な奴だな!」
レッド「……っかやろ…!」
ピンク「え?」
レッド「バカやロウ! 何を甘い事言ってやがんだ、お前ら!!」
ブラック「な、何だと!? 俺たちはひーちゃんの安全を考えてだな…!」
ピンク「そうよ猛! アタシ達の言ってること、何か間違ってる!?」
レッド「間違ってるに決まってンだろ! 師匠がピンチなんだぞ! 師匠は俺っちたちの部屋に住まわそう!」
ピンク「へ…」
ブラック「俺たちのって…あの秘密基地にか?」
レッド「そうだ! ケダモノから師匠を守るんだ! 24時間態勢で師匠を守ろう! 一緒に暮らすんだ!!」
ピンク「……」
ブラック「……」
レッド「何だ何だ!? 何か不満があるのか!?」
ピンク「ないわ…」
ブラック「俺もない…。それは素晴らしい案だ、レッド」
レッド「当然だ! よし、早速師匠を確保に行こう!!」
ピンク「行きましょう!」
ブラック「行こうぜ! いざ、ひーちゃんの貞操を守る為に!!」
レッド「よっしゃあああ!!」
龍麻「……勝手に決めないで下さい(汗)」