04.04.テーマ「お花見」


【京主】

「はーあ。騒ぎまくって疲れたなあ」
「京一なんて裸踊りまでするんだもんな。悪乗りしすぎ」
「へへへ…。ああいうもんはなぁ、盛り上げて何ぼ、だろ?」
「何だよ、それ。俺は花見って言ったら静かに眺める方が好きだけど」
「お? じゃぁひーちゃん、楽しくなかったか?」
「そんな事はないよ。……けど、俺はお前みたいな真似はできないって話」
「……はっ」
「な、何だよ…?」

「好きだぜ、ひーちゃん」
「は…はあっ!? な、なな何言ってんだ、お前は…! もう…っ!」


【壬生主】

「龍麻。お願いがあるんだけど、いいかな」
「何だよ、改まって。壬生がそんな事言うなんて珍しいな」

「そうかな…。うん、そうかもね」
「で、何? 金ならないぞ」
「ふ…違うよ。この先の神社…桜が綺麗なんだ。見に行かない?」
「え? ……それがお願い?」
「うん」
「ば…っか。んな事、わざわざお願いするなよ。行くよ、行きたいよ。花見に行こうって事だよな」
「うん。あの景色を君と2人で見たいんだ」
「そ…そういう事、そういう顔で言うの、反則…(赤面)」


【如主】

「翡翠、早く! 早く、ここ!」
「そう急かすなよ。君の為にお茶を淹れてるんだよ、僕は」

「そんなの後でいいよっ。早く来ないと、桜散っちゃうぞ!」
「まさか…」
「本当だよ。自分にとって惜しい時間ってさ。あっという間に過ぎちゃうんだ。俺、経験済み」
「ん…。そうなのかい」
「そうだよ。はい、隣に来たら、次はお前の膝貸して!」
「ふ…まったく子どもみたいだな。けど……あぁ確かにいいな、今年の桜は」
「翡翠、贅沢だよな。毎年自分ちの庭でこんないい景色見られてさ」
「これからは君もだよ、龍麻。…だから時間を惜しむ必要なんかない」


【劉主】

「アニキ。わい、花の事はよう分からんけど、桜はさすが日本の代表なだけあるなぁ」
「うん、綺麗だよな。こうやって眺めてると…どんどん吸い込まれてく感じがする」
「え、えええ!? ア、アニキ、吸い込まれたらアカン!!」
「あのなぁ(笑)。物の喩えだよ。本当に吸い込まれてどうする」
「そ、そか…。ならええけど。けどこれはほんまの話、綺麗なもんって時々えらい力出すからな」
「力って?」
「まさにばびゅーんってな勢いでな。自分より綺麗なもんをさっと攫って行って閉じ込めてしまうんや」
「……お前は一体どんなホラー映画に影響されたんだ?」
「わい大真面目や。アニキはこの桜さんより数倍綺麗やもん。な、だから突然何処かへ行ったりせんといてな」
「い、行くわけないだろ…! ったく、そんな真剣な顔で人のこと誉めるなっての(焦)!」


【村主】

「村雨。桜の木の下には死体が眠ってるって本当か?」
「ん? あぁ、本当だぜ」
「えっ…。う、嘘つくなよ! そんなわけないだろ! 全国各地の桜全部にかよ!」
「ふっ、何をそんなにムキになってんだい。先生が訊いてきたんじゃねーか」
「俺の望んでた答えはYESじゃなくてNOだったの! それをお前はあっさりと〜」
「先生はそのテの話は苦手だっけか」
「そ、そういうわけじゃ…ないけど。でも、何だか寂しい気持ちにはなるな…」
「ん…。それは何でだろうな…?」

「分かんないよ。けど、こうやって桜を見上げてると急に…泣きたくなるよな。ヘンだよな…
「ちっとも。なぁ先生。そんな時ァ、この俺がいるんだ。ただ寄りかかってくれりゃいいんだよ。簡単な事だぜ」


【犬神主】

「……何だこれは?」
「見て分からないですか? 桜の花びらですよ、綺麗でしょう」
「そんな事は分かっている。俺が聞いているのは、それを何故俺のカップに入れるのかって事だ」
「先生は花見なんて誘っても絶対一緒に行ってくれないでしょ」
「……それが?」
「だから。俺が見てきた中で一番綺麗なやつを取ってきたんです」
「……それで?」
「これで一緒です。一緒に同じ花を見た」
「……いじましい努力と言いたいところだが、その後がいかんな。それで何故俺の膝の上に乗る?」
「んー…はは、ご褒美くれるかなって思って。綺麗なお使いしてきたんだし…少しだけ」


【九角主】

「天童。どうして花見に刀を持ってくるんだよ」
「こういう風流な場所でお前と一戦交えるのも悪くねェと思ってな」
「あ〜やだやだ。絶対やだ。俺はただまったり桜見て酒飲んで。ただくつろいでいたいの!」
「龍麻。全くテメエって奴は我がままだな」
「こらこら、どっちが」
「ふ…まぁいい。なら、気ィ利かせて酌くらいしてみせろよ?」
「へへ……うん! 勿論いいよ。飲み比べとかならやってもいいし」
「そうか。よし、その勝負受けて立ってやる。龍麻、お前が負けたら、分かってんだろうな?」
「うん! 俺、一晩中天童と一緒にいて、一晩中天童の言いなりになる!」
「……おいちょっと待て。お前…何かそれ、妙に嬉しそうじゃねえか…(汗)?」


【美里主】

「龍麻、見て。一面桜の花でいっぱい」
「ああ、うん。花びらがひらひら待ってて綺麗だね」

「こんな場所で2人っきりなんて…何だかとってもロマンチック…」
「え? でも五十メートル先には京一たちがいるけど?」
「………」
「ジャンケンで負けて買い出し係なんてツイてないよ。早く行って飲み直そ?」
「龍麻…。折角2人で出て来られたんだもの。もうちょっと遠回りしてから戻らない?」
「えーヤだよ〜。ほら、両手にこんなウーロンとかお菓子持ってるし。重いじゃん」
「……じゃあ私が持ってあげる」
「いいよ…って、え、えええ!? ちょっ…美里!? な、何も俺ごと抱っこしなくても(焦)!!」


【雑多主】

御門「芙蓉。龍麻さんには無事お会いできましたか」
芙蓉「はっ…。途中、何度も他の方たちの妨害を受けはしましたが、何とか…」
御門「そうですか。ご苦労でしたね。龍麻さんにはいつも余計な虫が一匹や二匹や十匹はついてますからね」
芙蓉「は……」
御門「それであの方は何と? 私の招待をお受けして下さると仰っていましたか」
芙蓉「はい、勿論でございます。龍麻様はそれはそれはお喜びでございました」
御門「そうですか、それは良かった。それでは早速準備に取り掛かりますか」

マサキ「御門」
御門「マッ…マサキ…? どうしたのです、今日のこの時間は確か公務が…」
マサキ「脱走してきたんだよ。御門が抜け駆けするって情報が入ったんでね」
御門「なっ…一体何の事やら…」
マサキ「誤魔化しても駄目! ズルイよ、龍麻さんと2人っきりでお花見なんて!」
御門「マサキ、それはですね…。日頃よりお疲れの龍麻さんを少しでも…」
マサキ「少しでもお慰めしたいってのなら、僕も勿論参加するよ。そう、僕思いっきりお慰めする!」
御門「な…マサキ、貴方、一体何を…!」

マサキ「あ、ところで男の人たちには内緒だけど、女の子たちにはとりあえず全員声かけしといたから」
御門「は!?」
マサキ「やっぱり龍麻さんに喜んでもらう為にはね。ハーレムですよ、御門。桜の木の下で大宴会! 楽しみだね」
御門「芙蓉……」
芙蓉「ち、違います、晴明様、わたくしは…(焦)!」
マサキ「そ〜うだよ、芙蓉を責めたら怒るよ? 情報をくれたのは別口です」
御門「……まさか」
マサキ「最近占いに凝ってるんだよね。御門も占ってもらったら? 当たるよ」
御門「マサキ! よりにもよってあの魔女に…!」
裏密「うふ〜。ミサちゃん、登場〜」
御門「!? わ、私の結界内に勝手に…!」
裏密「ひーちゃんと〜。花見でハーレム、ミサちゃんもとっても楽しみ〜」
マサキ「ね。皆で着飾って龍麻さんをお出迎えしましょうよ。場所は御門が提供してくれますから」
裏密「うふ〜。ありがたいね〜」
御門「………」
芙蓉「晴明様…(汗)」



龍麻「楽しみだなあ、御門ン家の花見♪ ご飯いつも豪華だからなvv」