03.1.テーマ「おみくじ」


【京主】

「京一、お前何だった? 俺、最悪…」
「何だよ大凶でも引いちまったか? 俺は末吉。…ま、普通だな」
「俺、毎年凶なんだよ…。もう慣れたけど。神様がホントにいるなら、これってかなり意地悪だよ」
「なぁに言ってんだよ、ひーちゃん。こういうのは書いてある中身が大事なんだって!」
「あ、ちょっと、俺まだ全然読んでないのに…っ!」
「えーと、なになに。まずは恋愛事な。『身近に恋人候補あり』!『今年は必ず結ばれる』!」
「はあ? ……それホントにそう書いてあるのか?」
「ホントホント。で、その恋人候補はすぐ身近にいて、赤髪の木刀持った、今ひーちゃんの隣にいる奴だってよ」
「あ、あのなあっ! も、もう…しょうもない事ばっか言うなよなっ! それ返せ!」
「へへへ…そんな怒んなよ、ひーちゃん。でもよー顔赤くなって…て、わっ! 分かった、そんな殴るなって!」


【壬生主】

「……壬生、どうだった? 何引いた?」
「ああ…大吉みたいだ……」
「え、凄いじゃん、やったな! きっといい年になるよ」
「龍麻は? ……ん、凶…だったの?」
「うん。ちぇ、ついてないよ、縁起悪い。壬生はいいなあ」
「………じゃあ、これ龍麻にあげる」
「え(汗)? いやあの…壬生? そ、そういうものはさー貰ってもしょーがないって言うか…」
「でも龍麻が嫌な思いしている」
「そ、そんな事…っ(焦)! だ、だからってお前がそんな悲しそうな顔しなくたって!」
「こんなの当てにならないな…。龍麻が幸せな気持ちになってないのに僕が幸せになれるわけないよ」


【如主】

「龍麻、何をしょげているんだ?」
「え…ううん、別に。しょげているわけじゃないんだけど、俺また凶だったから」
「おみくじか。そんなもの信じているのかい」
「翡翠は引かないの? あ、そういえば雪乃が『うちのなら格安で引かせる』って言ってたよ」
「ふ…ならついでに頼もうか。龍麻には大吉を頼むってね」
「む! どうせ俺はそういうコネでもなきゃ運を掴めない人間だよっ」
「馬鹿だな」
「くうーっ! 馬鹿でいいよっ! もう、イラ立ってるんだからそんな煽るなよなっ!」
「しょげているよりはいいよ。僕に当たる事ですっきりするなら、幾らでもどうぞ」
「え…。な、何だよもう…。何でそんな…そんな優しい顔で言われたら、俺…(赤面)」


【劉主】

「うわー賑わってるなあ。おみくじも凄い人だ」
「アニキ、おみくじってなん?」
「え、お前やった事ないの。占いみたいなもんだよ新年の。引いてみる?」
「アニキは?」
「俺? 俺さあ、呪われてるんだよな、こういうのに。毎年凶が出るから今年はパス」
「キョウ? 何やそれ。何やあんまし良くない結果って事かいな?」
「まあな。俺、クジ運とかめっちゃくちゃ悪いんだよ。勘とかも冴えないし」
「占いってそういうもんやったっけ? まあええわ。ならわいが引いてきたる、アニキの分も」
「え? いや、おみくじって普通はそういうものじゃ…」
「何や何や、わいとアニキの仲やんか。わいの幸運はアニキのもの。わいの不運はわいのもの…ってな」


【犬主】

「先生。俺、初詣に行きたい」
「蓬莱寺たちとでも行ってきたら良いだろう?」
「先生と行きたいんですよ。神社とか嫌いですか」
「……人が多いからな」
「あ、じゃあ1月の下旬とかなら行ってくれますか? それならもう人もいないだろうし」
「お前こそ、どうしてそんなに行きたいんだ?」
「うーん、俺、毎年おみくじ引くんですけど、それがいつも凶なんです」
「それがどうした…?」
「でも俺、先生と知り合えたから。だから今年からは運が変わるような気がするなって」
「…それが分かっているなら尚更行く必要はないな。休みの時くらいここでおとなしくしていろ」


【九角主】

「天童〜初詣に行こうっ! そんでおみくじ引いて、屋台で焼きりんご食おう!」
「バカじゃねえのか」
「何でっ。お前そういうのした事ないって聞いたよ! な、行こう? きっと楽しいからさ」
「煩ェな…。俺は忙しい。1人で勝手に行ってろ」
「………っ」(←じわりと目を潤ませる泣き落とし作戦)
「……おい龍麻。お前最近それ多くねえか(汗)?」
「だって天童が冷たいからいけないんだ。俺、お前と一緒におみくじ引きたい」
「そんなもんどうだって……って、こらまた…っ! 泣くんじゃねえよ(焦)!」
「じゃあ…一緒に行ってくれる? おみくじ引いたら木に結ぶのも一緒にやってくれる?」
「ああ、やってやる…。ついでにお前にそういう入れ知恵をした馬鹿者共も吊るし上げにしてやるぜ」


【雑多主】

村雨「おみくじねえ…引いてもいつも同じだからつまんねェんだよな」
御門「まあ毎年ある行事の一つだと思えばいいでしょうね。龍麻は相当気にしているようですが…」
村雨「何だよ、先生も水臭ェな。何なら俺の幸運全部先生にくれてやってもいいのによ」
霧島「村雨さん、幸運なんてどうやってあげるつもりなんですか」
舞園「そうです! 龍麻さんの○○○に村雨さんの○○を全部注ぎ込むなんていやらし過ぎますっ!」
霧島「……さやかちゃん。村雨さんはそこまで言ってないよ」
アラン「HAHAHAHAHAー! ねえ、皆で新年ノパーティやりたいネ!」
マリィ「やりたいー! そうしないと龍麻オ兄チャンに会えないもんっ」
紫暮「そうだな。龍麻を誰か1人に預けるというのは不平等だろう。ここは皆で集まるのが公平だな」
コスモレンジャー(赤)「賛成ー! じゃあ、俺っちたちの新年ショー見せてやるよ!」

藤咲「ええ〜? どうせならホテルでパーティとかがいいんじゃない」
醍醐「金はどうする、金は(汗)。俺たちは学生だぞ」
小蒔「鳴瀧さんに頼めばっ? ひーちゃんの為って言えばお金に糸目つけなさそうだし!」

佐久間「テメエらっ!!」(バーン!!)
一同「………?」

佐久間「へっ、勝手な事ほざいてんじゃねーぜっ! 龍麻は俺と初詣に行くんだっ!」
全員「……………」
佐久間「ヘッ、何しろ最近の管理人のブームはこの俺だからな。今年こそ龍麻を…ぶごっ(吐血)!?」


美里「……あら何か踏んづけてしまったようだけれど…。これから龍麻を初詣に誘うのに靴が汚れたわ」