03.2.テーマ「寒い朝」


【京主】

「う〜毎日寒ィなあ。ひーちゃん、今日このまま学校サボらねえ?」
「サボってどうするんだよ」
「そりゃ…へへへ。2人であったかくなるような事するに決まってンだろ?」
「……京一ってそんな冗談ばっかりだな」
「バカ、俺は限りなく本気だぜ。ひーちゃんこそ、そうやっていつもはぐらかすじゃねえかよ」
「はぐらかしてない。お前のその誠実さの欠片もない言い方に呆れてるだけ」
「何だよ、じゃあもうちょっと真面目に言ったら俺の言う事聞いてくれるのか?」
「そりゃ……まあ。そうかも……」
「……ふうん。じゃあ今度素で口説いてやるよ。その代わり、今の台詞忘れんなよな」
「な…! そ、その自信有り気な顔は何なんだよ…!」


【壬生主】

「龍麻。おはよう」
「ん…あ、おはよ…。うわー…何か俺、いつの間に寝ちゃったんだろ…?」
「昨日は大分疲れてたみたいだね。夕飯食べた後割とすぐだよ」
「そうなんだあ…。ごめんな、何か急に来ておいて」
「別に構わないよ。それより、朝食できてるけど」
「あーホント、いい匂い…。オムレツ?」
「当たり。飲み物は何にする?」
「んー…紅茶。うぅ、にしても温いなあ蒲団…。あ、壬生、俺をベッドに運ぶの重くなかった?」
「……全然。それに僕も龍麻の身体で温かい思いさせてもらったから」
「そ…み、壬生…? その言い方…聞き様によってはすごく危ないからさ…(赤面)」


【如主】

「翡翠、寒い!」
「だから? 冬は寒いに決まっているだろう」
「……お前のその言い方が冷たい。寒い」
「どうせ僕は氷の男だからね。それに龍麻、これくらいの寒さで動じていてどうする」
「ひ、翡翠! まさか朝っぱらから説教する気じゃないだろうな…!」
「君が望むなら喜んでしよう」
「嫌だ。俺が望んでるのはそういう事じゃない!」
「フ…それじゃあどういう事だい」
「……たとえば冷え切って店に駆け込んできた俺に、熱いお茶を出してくれるとか」
「安上がりな人だな、君も。どうでもいいが、いい加減こちらへ来いよ。幾らでも温めてあげるさ」


【劉主】

「ほい、アニキ。ほっかほかの肉まんやで!」
「あ、サンキュー! やっぱ寒い朝はこれだよなあ!」
「そやな。あ、けどアニキの1番好きなんが分からんかったから、他のも買っといたんや」
「あ、ホントだ! カレーまん、ピザまん。こっちは…あんまん?」
「当たりや。アニキ、肉まんで良かったか?」
「うん。あーでも、劉のやつも一口くれよ。俺のもやるから! 交換こすれば全部食べられる!」
「ハハッ、そらええ考えやな。んじゃアニキにこっちのも。ん」
「う…んぐ。んまいっ。これもうまいなー。んじゃ次、劉の番。はい、あーん」
「あ……あーんて(汗)。そ…そらアニキ、それやったら反則技やわ…」
「は、何で? いいじゃん別に。ラブラブカップルみたいで、俺は楽しいけど(笑)」


【犬主】

「ん…緋勇か。どうした、早いな」
「うん。先生がいつも朝ここでコーヒー飲んでるの知ってるから」
「たかりに来たか?」
「口が悪いなあ。一緒に朝の一時を過ごそうと思って来たんですよ」
「フン、調子のいい奴だ。まあいい、くれてやる。そこに座れ」
「へへ…やった。俺、砂糖5個ね」
「ご…よくもまァ、そんな甘ったるくして飲めるもんだな」
「うん。甘いのは好きだよ。……先生はそういうの、駄目だろうけどね」
「……そうでもないぞ。試させてみるか?」
「え…? せ、先せ…あ…ッ」


【九角主】

「まだまだ寒いね…。ほら、吐く息、真っ白」
「そうだな……」
「あ、天童の息も白いや。何か不思議だなあ、お前でもやっぱ寒いんだ?」
「……龍麻。お前、この俺を一体何だと思ってるんだ?」
「なあ、お互い寒いわけだし。手でも繋ぐ(笑)?」
「…………」
「じょーっだんだよ! ハハ、もうこんなのいつもの事じゃん。いい加減慣れれば?」
「俺は何も言ってないだろうが」
「だって顔が呆れてた。いいんだよ、天童はそうやっていつも俺をバカにしてれば…」
「だから俺はまだ何も言ってねえだろ! 何勝手にいじけてんだよ、おら、さっさと手ェ出せ!」


【美里主】

「うふふ…龍麻、おはよう」
「あれ、美里…どうしたの? こんな朝早くから…」
「うふふ…龍麻と一緒に学校へ行こうと思って待っていたのよ」
「ええ? そんな、だったらチャイム鳴らしてくれれば良かったのに。寒かっただろ?」
「ええ、とっても。ほら、頬もこんなに冷え切っちゃって。龍麻、触ってみて…」
「あ、ああ、うん…(汗)。そうだね、すごく冷たくなっちゃってるね」
「そうでしょ? ほら龍麻…頬だけじゃなくて唇もこんなに冷たくなってるの…」
「え、え(汗)。ちょ、ちょっと美里、その手を離し…ってうわあっ! し、舌が…!」
「あら…うふふ。ごめんなさい龍麻…龍麻があんまり私の唇を指でなぞるものだから…つい」
「お、俺の意思じゃないんだけど…。(まだ舐めてるし…涙)」


【雑多主】

雛乃「寒い季節だとまた、色々と楽しみも多いですわよね」
雪乃「……雛、今お前ロクでもねえ事考えてるだろ(汗)」
舞子「きゃう〜ん! 舞子はぁ〜、ダーリンにぐりぐり抱きついてあったかくなりたいーッ」
さやか「ええっ! 全裸に剥いた龍麻先輩の素肌であったまりたいなんてそんな…!」
霧島「…さやかちゃん。だから誰もそんな事言ってないだろう?」
御門「霧島君。貴方の御友人…放し飼いになさらない方が宜しいですね【怒】」
アラン「HAHAHAHAHAー! OH! でもボクもアミーゴにごろごろ懐きたいネ!」
村雨「まったく先生も大変だぜ…。風邪だきゃ引かないで済みそうだがな(苦笑)」
小蒔「うん、そうだね。みんなでひーちゃんに抱きついたらひーちゃんはぽっかぽかになれるね!」
醍醐「……その前に窒息死しそうだが」

佐久間「よし、その時はこの俺が緋勇の唇に人口呼吸を施してやるから安心しろ!」

一同「…………」

ドカッ、バキッ、ズゴーンッ!!!


佐久間「……こ、こんな…事で、この俺と緋勇の愛を妨げられると思ったら…大間違いだ、ぜ…」(ばたり)