03.6.テーマ「梅雨」


【京主】

「あれ、京一。お前傘は?」
「ん、あー下級生の子がさ、自分の盗られて困ってたからやったんだよ」
「…へ〜下級生の子がね。可愛かった?」
「は〜? ひーちゃん、お前は俺がそんっなに打算的な男に見えるのか?」
「うん、見える(笑)」
「ひっでえなあ。それよりひーちゃん傘持ってんだろ? 当然っ、入れてくれるよな!」
「何か奢ってくれるか?」
「おま…! ひーちゃん、それってすっげーかなり性格悪いぞ!」
「冗談だよ。はい。でもこんな事やってたらお前のファンの子たちに殺されちゃうな俺」
「ひーちゃん。俺なんか仲間連中に狙い撃ちだぜ? けど…へへ、かかってこいって感じだけどな!」


【壬生主】

「紅葉〜」
「た…龍麻! どうしたんだい、そんなに濡れて…っ」

「傘なくした……」
「失くした!? この雨の中、よくもそんな…。とにかく、これで拭いて」
「うん。う…びしょびしょで気持ち悪…」
「〜! 貸して。ほら、こうやって髪の毛もちゃんと拭かないと風邪引くよ」
「…………」
「龍麻…? どうかした…?」
「……べ、別に…何でも……」
「…何かあったんだね。ちゃんと話しなよ。今日はずっとここにいるから…」


【如主】

「……雨、続くな。翡翠、お前が降らしてるのか?」
「人聞きの悪い。僕は知らないよ」
「ふう…こう降られるとね。何となく湿っぽい気持ちになるよ」
「そうか。では、楽しい事でもしようか」
「楽しい事?」
「室内でもできる暇つぶしだよ」
「お、お前がそういう事言うの珍しいな…。何をやるんだ…?」
「何だと思う」
「ちょっ…翡翠、その笑みは…な、何なんだ…っ(焦)?」
「ふ…そう慌てるなよ。…まったく、僕の方は君を見ているだけでちっとも退屈しないよ」


【劉主】

「いてっ! ア、アニキ、一体何するんや突然!?」
「あ、悪い。当たった?」
「当たったて…今アニキ、思いっきりわいの方目掛けてこのゴム飛ばしたやんか!」
「だって暇なんだ。せっかく今日お前と山行く約束してたのに」
「しゃーない、お天道様には敵わんもん。それにたまにはこういう日もええやん」
「……そうか?」
「うん! わいはアニキと2人、こうしてぼーっと寝っ転がれるだけで幸せ!」
「……そっか。劉がそれでいいなら、ま、いっか!」
「うん! なあなあアニキ。膝枕〜」
「こら、ごろごろ懐くな! ……けどまあ…たまにはいい、か」


【犬主】

「せーんせっ。遊びに来ましたよ!」
「……コーヒーならそこの棚に新しいのがあるぞ」
「あー…やっぱり不機嫌だ」
「不機嫌?」
「先生って雨の日は大抵いつも以上にぶすっとしてる。自分で気づいてませんか」
「知らん。俺はいつもと同じだ」
「嘘ですよ。じゃあ何でずっと俺から背中向けたままなんですか」
「仕事があるからだ」
「……先生の仕事って、学校の仕事以外にも何かあるんじゃなかったっけ」
「……まったく。分かった。分かったから来い。今日は…何があった?」


【九角主】

「梅雨は洗濯物が乾きにくくて大変だよな」
「……お前はまた人ン家でそんなだらしない格好してやがるのか」
「何だよー。しょーがないだろ、俺が着てきたやつ、濡れてるんだから」
「それでまたその気色悪いの着させられたのか(ため息)」
「あーこのいちごのパジャマな。鬼道衆さんたちのお気に入りなんだってさ」
「龍麻、お前、あいつ等を甘やかせるのもいい加減にしとけよ。最近、調子に乗り過ぎてんだ」
「えーでも親切だよ? 服だってただ乾かせばいいだけなのに、わざわざ洗濯までしてくれて」
「……服に何か仕込まれるんじゃねえか」
「仕込むって…? あ、そういえば俺の脱いだ服、スケッチしたり写真撮ったりはしてたなぁ?
「……おい龍麻。お前はそれを…まあ、いい。とにかくやる事が出来た。ちょっと出てくる」


【美里主】

「龍麻。帰るのはあと30分待った方がいいわ」
「え、何で? これ以上降りがひどくならないうちに、俺帰りたいんだけど…」
「大丈夫。30分後には止むから」
「え、何で…美里ってそういう事に詳しいの?」
「うふふ…ええ、そうよ」
「ふ〜ん、そうなんだ。じゃあ…30分待ってみようかな」
「どうせなら龍麻。もっと落ち着いた所で待たない?」
「え…落ち着いた…って…俺はこの教室で十分落ち着くけど。京一たちも来るかもしれないし」

「うふふ…だからこそよ龍麻…。資料室とか図書館倉庫とかの方が…うふふ、ゆっくりできるでしょ?」
「ゆ、ゆっくりって何が…って、う、うわあっ!? み、美里、また何処触り出してんだーッ!?」


【雑多主】

雨紋「雨か…。こんな日は龍麻サンも早くに家に帰ったりしてんのかな」
藤咲「あ、そうかも。アタシ、遊びに行っちゃおうかな」

舞子「あ〜亜里沙ちゃんだけそんなのずるい〜。じゃあ舞子も行く〜!!」

雪乃「お、んじゃ俺たちも行くぜ。な、雛?」
雛乃「勿論ですわ。室内から出られない龍麻様を皆さんで…とても楽しそうなイベントです」
マリィ「皆で龍麻オ兄チャンをどうするノ??」
さやか「大勢で龍麻さんをがんじがらめにして服を脱がせてあんな事やこんな事をするなんて…皆さん、不潔過ぎます!」
御門「……村雨、この少女をどうにかしなさい【怒】」
村雨「そりゃ俺の仕事じゃねえだろ。おい、霧島」
霧島「さやかちゃんを僕に押し付けてる間にお2人で龍麻先輩を…なんて、そうはいきませんよ」
アラン「ソウネ! そうハいかないネ! アミーゴを押し倒すのはボクの仕事!」
御門「話になりませんね【怒】! こうなったら龍麻さんの部屋の周囲に結界でも張りますか…!」

佐久間「こら待て! それをかけるのは俺様が緋勇の部屋に上がってからにしろや!」

一同「…………」

ドカッ、バキッ、ズゴーンッ!!!


佐久間「……い、いい加減このパターンをもうやめろ…」(ばたり)