如月:おや、誰かと思ったら。
 京一:ういーっす。これ買ってくれ!
 如月:…君はいつもいつも。たまにはまともに働いたらどうだ?
 京一:うるせえなあ、俺はひーちゃんを護る闘いで忙しいんだよ!
 如月:君に頑張ってもらわなくても結構。彼を護るのは僕の仕事だ。
 京一:はっ、お前みたいな守銭奴に何ができるってんだ。ひーちゃんは俺みたいな強い男が好みなんだぜ。
 如月:……さて店じまいするか。
 京一:こら待て! これを買うのか買わないのか!
 如月:いらん。
 京一:うぐっ…。いいじゃねえかよ、こんな支店ができるほど儲かってるんだから。
 如月:残念ながら、この店は一ヶ月限りの営業だ。
 京一:そうなのか? そういや、ひーちゃんがここを探していたぜ。
 如月:何? ……それで蓬莱寺、君、場所を教えたんだろうな?
 京一:教えるわけねえだろ! へへへ、それじゃあな! 商品は置いて行くぜ!
 如月:いらんと言うのに…! …ったく、相変わらず落ち着きのない男だ。


 10月1日 蓬莱寺京一から カップラーメンを手に入れた。




ん…?ああ、すまない。
お客である君を放っておいてしまった。
今いた彼にも言ったが…この店は10月いっぱいの営業なんだ。
ここの店のオーナーがね、頼むからここで営業してくれと言うから。
一ヶ月だけという約束で引き受けたんだ。
それにしても龍麻がこの店に何の用だろう?
会いに行きたいが、しばらくは離れられないし、困ったものだ。
もし彼を見つけたら、この場所のことを教えておいてくれないか。


【店主:如月翡翠】



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