黒崎:よお、如月! 支店ができたって聞いて遊びに来たぜッ!!

 紅井:うおー!! これ何だ!?(きょろきょろ) おッ、これカッコいいなッ!!(べたべた)
 本郷:ちょっと猛、商品に触っちゃ駄目じゃない…って、わあ、これカワイイ!!(すりすり)
 如月:…………。
 黒崎:いやあ、しかし如月はやっぱり凄いよな。俺たちと同じ年でこんな店構えて。しかも忍者! 羨ましいぜッ。
 紅井:そうだな。あ、そうだ! 如月も俺っちたちと一緒に練馬の正義を護るために闘わねえか!?
 如月:……いや、結構。
 本郷:馬鹿ねえ、猛。如月君は北区の住人なんだから、そっちの正義も護るって言わなきゃ仲間になってくれないわよ。
 如月:そういう事は関係な―。
 本郷:あ! あとこれも言っておかなきゃ。私たちは龍麻君を護るコスモレンジャーでもあるのよ、ね? 二人とも?
 紅井・黒崎:勿論ッ!!
 如月:……! そうか。それじゃあ龍麻が悪者に連れ去られたっていう情報も勿論握っているんだろうな?
 紅井:な、なななな何ィ!? 師匠がッ!?
 黒崎:俺たちのひーちゃんが悪者に!? 事件だ! コスモレンジャー出動!!
 本郷:龍麻君が危ないのねッ!? 助けに行かなきゃ! あ、如月君、教えてくれてありがとう! これ、とっといて。



 10月11日 正義の使者・コスモレンジャーから 正義の心得・七つのバイブルを手に入れた。




……何て騒がしい連中だ……。
しかしこれでうまい具合に龍麻の居所が分かれば…。
彼らが美里さんを抑えられるとも思えないが、とにかく少しでも情報が欲しい。

ん? それにしても何を置いていったんだ? 七つのバイブル?
「正義の心得その1…愛・友情・勇気を持つこと」…まあ、彼ららしいな。ん…?
……心得その7…これは……。
(赤面)
………何を考えているんだ、まったく。(パタンと本を閉じる)

はっ! お、驚いた。君もやるね、僕の背後に立つなんて(焦)。 
ああ、これかい? いや、何でもないよ。くだらない事しか書いてない。

こんなものをいちいち守っていたら龍麻の傍にはいられないよ。僕には不用の物さ。


【店主:如月翡翠】



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