如月:……今日は彼か。まあ、いつか来るだろうとは思っていたが…。(ため息)

  劉:よッ、如月はん!(にっこり) 儲かってまっか?
 如月:いいや、全く儲かってないね。
  劉:あちゃ〜そうなんか。けど、それって入り口の戸がいかんのと違う? えらいたてつけ悪くて入るの苦労したで〜。
 如月:立て付けが悪いんじゃない。鍵をかけていたんだ。(きっぱり)
  劉:へ? そうなんか? あちゃ〜わい、思いっきりぶち開けてしもうたわ。
 如月:気にしなくていい。修理代はきちんと請求するから。(そろばんを指で弾く如月)
  劉:がくっ。何や何や、ご機嫌ナナメやな〜如月はん。そんなに嫌わんでもええやん〜。(嘘泣き)
 如月:…別に劉、君を避けて鍵をかけていたわけじゃないよ。ま、君のその関西弁は好きじゃないけどね。
  劉:ひどい、差別や〜!! そんな如月はん、アニキも好きやないと思うで〜。
 如月:大きなお世話だ! 一体何しに来たんだ、冷やかしなら―。
  劉:違う違う。わいな、アニキの情報持ってきたんや。あ、あとこれ、かわいそうな如月はんにお土産な。

 如月:……龍麻の情報って……龍麻を見たのか?
  劉:それがな…アニキ、美里はんと2人で仲良う買い物しとったんや。ただ、美里はんの氣が強すぎて近寄れなかったんやけど(汗)。 
 如月:……買い物? 何だそれは……。


 10月21日 劉弦月から ぴよちゃんのぬいぐるみを手に入れた。




一体どういう事だ・・・…。
昨日の壬生の…龍麻が自ら彼女の元にいるという言葉…。
龍麻は美里さんといたくて一緒にいる…?
そ、そんな馬鹿な…ッ!!(ぶんぶんと首を横に振る)
いくら龍麻でもそんな自分の身を滅ぼすような道を選ぶわけがない!!

きっと美里さんにだまされているんだ! そうに違いない!!
くそ、どうして僕はこんな所にいるんだ! 彼を護るのは僕の使命なのに…!

……でも、そうだ……。龍麻自身はそれを望んでいないのかも…。
龍麻………。

(今日の如月はお客である貴方の存在に気づいていない程落ち込んでいます)



【店主:如月翡翠】



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