如月:うっ、殺気……! 美里さん、遂に来たのか…!?(身構える)

 比良坂:(ガラガラガラ……)あ、あの…こ、こんにちは……。
 如月:あ……? き、君か……いらっしゃい。(では今の殺気は…彼女のものか? まさか…)
 比良坂:あの、私…皆さんが如月さんのお店のお祝いに伺っていると聞いて…。これ、お祝いです。
 如月:あ、ああ…そんな気を遣わなくても良かったのに。わざわざありがとう…。
 比良坂:いいえ! あの…私、こういう事にホント鈍感で! もっと早くに伺えれば良かったんですけど…ごめんなさいッ
 如月:いや、そんな構わないでくれ。連中だってただからかいに来ているだけだから。
 比良坂:…………。
 如月:……? どうかしたのかい?
 比良坂:如月さん、私……好きなんです…ッ!!
 如月:は……?
 比良坂:皆さんに負けないくらい…! ずっとずっと一筋で…! それなのに、いつもいつも彼女が先を…!

 如月:ああ、美里さんのことだろう?(全く、唐突な人だな) 君はどこまで知っているんだい、龍麻は本当に美里さんと―。
 比良坂:如月さん! 本来なら貴方も私のライバルですけど…! でも、負けないで下さいね! 龍麻を彼女から引き離して下さいッ! 
 如月:え? ちょっと、君は一体何を…おい! ……行ってしまった。案外直情型だな……。


 10月22日 比良坂紗夜から 紗夜ちゃん製作所監修★美里葵の秘密★小ブックを手に入れた。




……彼女、陰でこんな物を作っていたのか。(汗)
何だ…? 「美里葵の弱点」? 彼女に弱点なんかあるのか。

「それは滅多な事では手に入らない―」……ん?
あ、これは犬神先生がこの店に来た時にくれた物じゃないか!
なるほど、確かにあれを放られては美里さんもタダでは済まないだろう。
それにしても彼女…この僕に負けないでくれと言ってくれたな。

……ああ、いらっしゃい。え? 昨日も来てくれていたのかい? そうか、悪かったね。
今の子かい? 美里さんの最大のライバルと言われている子さ。ああ、彼女も龍麻の事が好きなんだ。

そうだね、だから…僕のライバルでもあるわけだ。
だが、今回ばかりは彼女に良い物を貰ったようだよ。貴重な情報をもらった。



【店主:如月翡翠】



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