|
龍麻:………ねえ、翡翠。さっきからあのお客さん、ずっと同じ刀見ているね。 如月:龍麻、そうやってあまり見るのは失礼だよ。好きなだけ見てもらっていればいい。 龍麻:あ、ごめん、そうだよな。でもさ、「これどうですか」とか勧めたりしないの? 如月:特に訊かれない限り、声はかけないな。 龍麻:ふーん、でもあの人、何か……。 如月:………。(確かに何処となく不穏な氣を発する男だ) 柳生:………これを貰おうか。(店にあったある刀剣を手にして初めて声を出す) 龍麻:あ、どうもありがとうご……な…ッ!?(思わず仰け反る龍麻。柳生が突然刀の切っ先を向けてきた!) 如月:龍麻!(素早く龍麻を後ろに庇い、柳生を見据える如月) 柳生:………フン。(刀剣を鞘に収め、如月に手渡す) 如月:………。(それを黙って受け取る如月) 龍麻:あの……。貴方は……? 柳生:今の惰弱なお前にこの俺のことが判るものか。知る必要もないだろう。 龍麻:でも…俺、何処かで貴方に会いましたか? 柳生:知りたくば……早くやって来ることだ。この俺のいる高みまで…!(不敵に笑い、去る柳生) 10月30日 柳生宗崇から 不死の刀剣が買われていった。 |
如月:…龍麻、大丈夫かい? 汗が…?(龍麻の額に触れる如月) 龍麻:……ッ。だ、大丈夫…でも……。 如月:龍麻? 龍麻:判らないけど…あの人と初めて会った気がしなくて…何だろう、苦しい…。 如月:………龍麻。(みるみる不機嫌になっていく如月) 龍麻:あの人が買っていった刀はどういうもの? 翡翠はあの人のことを? 如月:いや、知らないさ。別に知りたいとも思わない。どうでもいい事だ。(龍麻を引き寄せる如月) 龍麻:……! ひ、翡翠? どうし…んっ…。(突然如月に唇を奪われる龍麻) 如月:……。君は今僕とここにいるんだ。他の男のことなど知る必要ないだろう。 龍麻:翡…ん…っ。だ、駄目…ぅん…っ!(如月に執拗に唇を貪られ、涙をこぼす龍麻) 如月:…営業は明日までだが…もうどうでもいい。龍麻…。 (2人は貴方に全く気づいていません) 【店主:如月翡翠&緋勇龍麻】 |