藤咲:は〜い、如月。来たよ!

 如月:やあ。君も来てくれたのかい。ここの場所はすぐに分かったかい?
 藤咲:うん。夢の世界なら、麗司の専売特許だから。ね、麗司。
 嵯峨野:(藤咲の背中に隠れ)びくびく…!
 如月:……いらっしゃい。藤咲さんの友達かい?
 嵯峨野:ぼそ……。
 如月:? 何? 何だい?
 藤咲:(苦笑)このコ、ちょっと身のほど知らずなトコあるんだけど、これで可愛いトコもあンのよ。
 如月:? 彼は何て言ったんだい?
 藤咲:「龍麻は渡さないぞ」だって♪
 如月:何だって?
 嵯峨野:!!(ばしばしと藤咲を叩く。「言うな!」ということらしい)
 藤咲:あはは。だーって、麗司、如月にライバル宣言しに来たンでしょ? だったらハッキリ言わなきゃ。
 如月:ちょっと待て。何なんだ、君は一体? 藤咲さん?
 藤咲:ああん、如月もそんな怖い顔しないでよ。あ、ところでこれ私たちからお祝い。龍麻と食べてね。


 10月4日 藤咲亜里沙・嵯峨野麗司から 色とりどりのお菓子を手に入れた。




……何なんだ、一体…。
まあ龍麻がモテるのは知っていたつもりだが…。
彼も龍麻を探しに来たクチかな。
そういえば君…もしかして、君も龍麻に会いに来たとか?
違うのかい? そうか。しかし…。

ここに来る連中も、商品を買うわけでもなく、物を置いていくばかりだしな。
あ、ああ、別にいいんだ。無理に買い物する必要はないさ。
これ、良かったら食べるかい?
……それにしても、龍麻は今何処にいるんだろう。



【店主:如月翡翠



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