質問１「ヤキモチって妬かせたい？」
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サークル仲間との会話。


藤堂「お前さ、最近彼氏とどうなのよ」
Ａ子「えー？　もう何か惰性で付き合ってるって感じ。刺激も何もない」
Ｂ子「へえ、あんなにラブラブだったのにぃ？」
藤堂「お前はいつも飽きるのが早いんだよ…」（呆れ）
Ａ子「そんな事ないよー。向こうだって悪いんだよ、ホントにあたしの事好きかどうかよく分かんないし」
藤堂「何だそりゃ」
Ａ子「だから〜。たまには違う男の子と仲良くして、あいつの反応見てみたいって思う！」
Ｂ子「あ、でもそれは分かるかも！　ヤキモチとか妬かせたいよね！」
Ａ子「そうそ。それで向こうをちょっとはハラハラさせたいよね」
藤堂「お前ら性格悪〜」
Ａ子「えー何でよ。男だってそういう風に思う事あるでしょ？」
Ｂ子「絶対ある。彼女がいる前でわざと他の子に優しくしたりする奴いるもん！」
藤堂「それは〜、人前でべたべたするのが嫌いな奴が…」
Ａ子「いいや、違うね。絶対違う！　ねえねえ、涼一君はどう思う？」
涼一「は…？」
Ａ子「もーう、聞いてなかったの、あたし達の話！」
Ｂ子「最近、剣君おかしいよ？　いつもどっか上の空って感じだし」
藤堂「こいつは今俺らのこんな軽い話なんてどうでもいいわけ。彼女に夢中だから」
Ａ子「えっ、涼一君って彼女いたの!?」
Ｂ子「や〜ショック!!」
藤堂「でも聞いてみたいな。おい涼一。お前、今の彼女にヤキモチって妬かせたいか？」
涼一「ヤキモチ？」
Ａ子「そうそう！　わざと他の女の子と仲良くしたりしてさ。相手の反応とかって見たくない？」
Ｂ子「何ならあたし、協力してあげるよ（笑）？」
涼一「ヤだよ」
Ｂ子「えー何で？」

涼一「俺がそんな事して、あいつがホッとしたらどうすんだよ」

一同「は……？」
涼一「そんな冗談、絶対やりたくない」
Ａ子「そ、そうなんだ……」
Ｂ子「つ、剣君、結構律儀だねえ…あはは……」
藤堂（こいつ…相当苦労してんだな……）
★
【完】






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