質問3「デートの時に待ち合わせって…」

続々・サークル仲間との会話。



藤堂「いい加減このパターンはそろそろ終わりと思うが…」
A子「駄目ーまだ語らせて! 今日はね、ホンット頭にきてんだから!」
B子「今日はって…今日も、でしょ?」
藤堂「全くだ」
A子「もー! 真面目に聞いて! あいつさ、いつもいつもデートの時って遅れてくるのよ! 私、時間にルーズな奴って基本的に許せないんだよね。それを彼氏にやられたんじゃもう最悪!」
藤堂「言やーいいだろうが。もちっと早く来てってよ」
A子「言ってるよ! それでも遅れてくるの! 何があったってわけでもないのに、毎回毎回さ…!」
B子「あ〜でもさー。時間に無頓着な人って、ホントそうらしいよ。これっていう遅刻の理由は特にないの。何だかのろのろしちゃってるみたい。結局、そういう人ってさー、時間を守るって事をそう重く捉えてないんだろうね」
藤堂「彼氏も慣れちまってんじゃねえ? 悪い意味で。お前との待ち合わせも、謝れば許してもらえるって甘えてんのかも。俺なんか合コンの時なんか絶対緊張して時間より早く行っちま…」
A子「今はあんたの話なんかどうでもいいの! そんな慣れ、失礼だよ! ホント許せない!」
B子「じゃあさ、今度はA子がわざと遅れてやればいいじゃん。わざと待ち合わせ時刻より早い時間言ってさ」
藤堂「あーそれいい。やれやれ。それで向こうも待たされる気持ちってのが分かるかもしれないし。……で、涼一」
涼一「ん…?」
藤堂「ここはやっぱりお前の話も聞いておかなきゃな。お前はどうなの。彼女と待ち合わせの時。時間よりちゃんと早く行ってるか?」
涼一「待ち合わせ…?」
A子「そりゃ涼一君は絶対早く行ってるでしょ」
B子「決まってるよね。だって剣君、彼女の事すごい大切にしてるみたいだし」
藤堂「お前、もとから時間にはきっちりしてるもんな。逆に彼女の方がすっげえルーズで待たされてたりして?」
涼一「あいつはそんなだらしない奴じゃない」
A子「わ、やっぱりアツアツだねー。もう、そんなムキになっちゃって!」
B子「いいなあ。じゃあお互い待ち合わせはしっかり時間厳守で、そういう事での喧嘩ってのはないんだね?」
涼一「……待ち合わせなんてしないよ」
B子「え? 待ち合わせをしないの?」

涼一「そんな事して、あいつがどっかの男に声かけられたらどうすんだよ」

一同「は……?」

涼一「もし万が一俺よりあいつが早く来て…あいつが街中で1人立ってるなんて…。そんな危険な真似は間違ってもできない」
A子「へ、へえー…そうなんだ…(汗)」
B子「つ、剣君、その彼女って…本当に綺麗な人なんだろうねえ…」
藤堂(……つーか、コイツ…そのうちマジで監禁とかしちまうんじゃ……)


【完】