質問34「飲み会必須? 王様ゲーム!」

都内某所の居酒屋にて―。


逢坂「いえ〜! お・う・さ・ま、ゲ〜〜〜ムッ!!」
藤堂「いえ〜!」
片木「わーわー!」(ぱちぱちぱち)
創「ふ…たまにはいいね、こういうのも」
那智「…・…あ、あうぅ…(怯)」
護「皆、若いなぁ」(苦笑)
うさぎ「がつがつぼりぼり」←ひたすら無心にお食事中
雪也「はは……」
涼一「……おい康久」
逢坂「さーあ、よっくぞ集まってくれた、錆面子の皆ッ! 今日はこの定番ゲームで思いっきり盛り上がろうぜ〜!」
藤堂「うおっしゃー! 飲みまくり〜!!」(ガブガブガブッ)
涼一「やめろ(蹴)!」
藤堂「ぐぼっ!?」←吐き出した
涼一「こらテメエ、康久っ! 一体何やらかすつもりなんだ、俺らをこんな所に呼び出しやがって!」
康久「何って。だから言っただろーが。王様ゲームだよ王様ゲーム」
雪也「王様ゲーム…」
康久「そう! 桐野は知ってるか? まー知らなくても大丈夫♪ あ! で、でもやり方とかすぐ教えてやれるから、どうせなら俺の隣に―」
涼一「雪に近づくな(蹴)!!」
康久「うがっ! …ってて。ってーな、何すんだよ涼一っ!!」
涼一「煩いってんだよ! 大体何なんだよこの不自然なメンバーはっ!? お前ら知り合いでも何でもねーだろがっ! 何でこんな…!!」
創「いいんじゃないの、あんまり細かい事考えなくても。それよりさっさと始めようよ、王様ゲーム。俺はそれを真剣にやりに来たんだからさ」(にやり)
雪也「は、創…? 何かいつもと違うよ…?」
うさぎ「……これもっと食いたい」
片木「あっ、うさぎちゃん私の方にあるよ、そのから揚げのお皿。あげる」
うさぎ「ん。あと、それ」
護「ん、これか? よそってやるからそこの皿貸しな?」
うさぎ「……ん」
護「はい」
うさぎ「………」(ぎゅっ)←抱きついてみた
護「えっ?」
雪也「う、うさぎ…!?」
創「へえ(笑)。コイツが初対面の人間にいきなり懐くの初めて見た」
片木「冴木さん優しいですもん! さすが桐野先輩の大好きな方なだけあります!」
雪也「えっ!?」
片木「うふふ…♪ お2人の事は既にリサーチ済みです!」
雪也「リサ…」
うさぎ「………」(ぎゅううっ)←更に強く抱擁
雪也「あ……」
護「はは、何か寛兎見てるとちょっと懐かしいな」
雪也「………」
涼一「〜〜〜(怒)! 雪! お前どこ見てんだよっ!!」
雪也「あっ…べ、別に…」
創「くっくっ……寛兎の奴もよくやる…」
藤堂「?? 何だ何だ一体何の話だ〜??」
逢坂「あの〜全然話が先に進まないんですけど〜」
那智「ボー然」←居酒屋なんて来た事ないからアガッている
涼一「くそっ、誰がこんなくだらないゲームなんか―!」
藤堂「おーっし! そんじゃ始めるぞ〜!」←聞いちゃいない
片木「どきどきします〜」
逢坂「よしっ。んじゃ始めますか! みんな俺が持つこっから棒引いてな! よ〜し、そんじゃ…」
藤堂「ハイハイハイハイッ! 王様だ〜れだっ!?」←ノリノリ

全員、それぞれ棒を引く。余り物を雪也が涼一に渡す。涼一渋々受け取る。

逢坂「うっし。王様引いたの誰だー? 後の奴は自分のナンバー隠しておいてなっ」
藤堂「よっしゃー! 俺様だ〜!!」
片木「わー藤堂先輩やりましたね〜!」
涼一「ちっ…。一番下僕にふさわしい奴が引き当ててどうすんだよ…」
藤堂「いや〜参ったな〜。うわーうわーどうしようかなー。で・も! ここはやっぱし、エロネタだよなー!?」
片木「きゃーどうしよー!」
逢坂(俺と桐野俺と桐野俺と桐野の番号を言え〜!!)←念波
うさぎ「がつがつむしゃむしゃ」
護「雪、顔赤いけど大丈夫か? ウーロン茶とか貰ってやろうか?」
雪也「あ、だ、大丈夫だよ…」
涼一「………」(ぎりりっ)
藤堂「うーっし! それじゃーいきなり定番ですんません! 3番と4番、クチビルとクチビルにスイーツキーッス!!」
逢坂「マジかよ! くそ、外れた〜!!」
片木「やだもー外れたー!!」
創「俺も1番。外れだね」
藤堂「……? おいお前ら…。フツー、そこは喜ぶところじゃねーのか?」
創「那智姉さんは…6番。うさぎは2番だね」
逢坂「つーことは!? おいまさか涼一、お前…!」
涼一「……ッ!」
逢坂「!! 桐野、お前は!?」
雪也「お、俺3番だよ…(困)」
藤堂「おー桐野ビンゴ〜!!」
涼一「ふざけんなっ(蹴)!!」
藤堂「ぐほぉっ!?」
片木「あ〜もしかして剣先輩、外れですか〜? それじゃ冴木さんっ」
護「え? あ…俺、4番みたいだ」
雪也「!!」
創「那智姉さん、こんな面白い所で呆けてたら駄目だよ。勿体無いよ?」
那智「ご、ごめん創…。私、お酒と煙草の臭いに酔って…うげげ…」
逢坂「うう…悔しい…。でもまー、ルールはルールだ! (相手、涼一じゃねーしな!) じゃ、3番の桐野と4番の護さん、ぶちゅーっといっちゃって下さいっ!!」
雪也「えっ、で、でも…(焦)」
うさぎ「早くキスしろー!!」
片木「きゃーきゃーもーカメラ持ってくれば良かったー!!」
護「はは、どうする雪?」
雪也「ど、どうするって…」
護「俺はいいけど? …ほら」(立ち上がって雪也に手を差し出す護)
雪也「ま、護…(赤面)」
涼一「………」(ゴゴゴゴゴ……)←怒りの炎
藤堂「いってえ…。ったく涼一のやつ酔っ払いやがって…脛ンとこモロだぜ…。ん? よーし、キスだキスだー早くしろー!!」
涼一「黙れこのアホっ(蹴)!」
藤堂「ぷげっ!?」
涼一「雪っ!!」
雪也「りょ…」
涼一「ちょっと来いっ!!」(言って雪也をトイレに連れて行ってしまう涼一)
逢坂「お、おいおい、何なんだよ涼一〜!!」
片木「え〜どうしちゃったんですか〜キス〜(惜)」
うさぎ「バカ涼一!」
護「……ふ」
那智「す、すみません、私もトイレへ…」
逢坂「い、いきなり3人退場かよ」
創「じゃーさ。1回戦はちょっと保留にしておいて2回戦やろうよ。あの3人のは適当に引いておけばいいじゃない」
逢坂「あ…? ま、まあそうだな。それじゃそうするか…って、藤堂。お前、何そんな床に倒れこんでんだよ、邪魔だろ?」
藤堂「ぐぐぐ…俺、王様なのに…」
片木「今度こそ王様引きたいです〜」
逢坂「よーっし。そんじゃ、王様だ〜れだっ!?」
片木「あ〜ん、また外れです〜」
創「残念、俺もだ。うまくいかないもんだな…」
護「俺も違うね。寛兎は?」
うさぎ「違った。当たったら涼一を殴る蹴るって命令にしたかった」
創「俺が剣君たちの代わりに引いたやつも外れだね。って事は?」
逢坂「そのとーりっ! ぃやったぜ、俺が王様だー! 俺の天下が来たー!!」
藤堂「フン、王様なんかロクな事ねーぞ」
逢坂「よっし何にしようかな! (どうせなら桐野が王様の俺に何かしてくれるって命令を下したいとこだが、下手して藤堂や涼一の番号当てちまったら悲惨だからな…) よし、ここはちょいと皆に苦労してもらうかなっ。奇数番号の奴は全員大ジョッキで一気飲み〜! ただしうさぎはコーラで許す!」
那智「ふー…どうにか吐かずに済みました…」(ヨロヨロ)
片木「はい、那智さん♪ ビール一気飲みです!」(どんとジョッキを渡す)
那智「は…?」
護「俺も奇数番だ。まあ…嬉しいけどね」←酒豪
片木「私もいっきまーす!」←同じく酒豪
藤堂「くそー俺も飲みて〜!」
逢坂「あ、あら〜(汗)? もしかして俺ってば外しちゃった? 皆全然びくともしてねーじゃん…」
創「そんな事もないよ、1人倒れた」
那智「………きゅうぅ」
雪也「ご、ごめん、勝手に席立って…!」
涼一「雪、待てよ! まだ話は終わってねーんだよっ!!」
藤堂「お、ようやく来たか。お前ら途中でいなくなるなよーノリ悪ィな〜」
雪也「う、うん。ごめん」
涼一「雪!」
逢坂「うるせえなあ。とりあえずお前、飲め!」(ジョッキを涼一に無理やり渡す康久)
護「涼一、怒り鎮まってないみたいだな?」
雪也「あ…だ、大丈夫だから…」
護「そう? それで、キスはする?」
雪也「ま、護っ。もしかして面白がってる(汗)?」
涼一「おい護! テメエは雪の隣に座るなー!!」←勢いで酒を煽ってより一層性質悪くなってる人
逢坂「煩い煩い、そんじゃー3回戦〜! 那智さんは除いていっくよー?」
うさぎ「王様引く!」
片木「私も今度こそ!」
藤堂「もっかい俺だー!」
涼一「ふっざけんな、俺が引く!!」
創「……結局ムキになってんだよな、剣君(笑)」
逢坂「はーい、はいはい、王様だ〜れだっ!?」
雪也「……あ。お、俺みたい」
藤堂「お〜桐野か! よっし、めっちゃ面白いのを頼むぞ!」
逢坂「でも桐野が王様か〜。何かドキドキ感ねーな…」
片木「桐野先輩、王様へのご奉仕ものとかもOKですよ〜!」
創「ふっ、言うね」
逢坂「おおっ! それいいな! よし、それ系それ系!」
雪也「ええ? そ、それ系とか言われても…(困)」
逢坂「色々あるだろー? 王様にちゅーしなさいとか王様にマッサージしなさいとか〜」
藤堂「くわー沙耶ちゃん除いて皆野郎ばっかだぜ? んなの嬉しくねー。それって王様の桐野も悲惨じゃん! わはははは」
涼一「煩ェっ(蹴)!」
藤堂「ごふっ!!」
涼一「雪、適当言っときゃいいんだよ! 何でも済ませて4回戦やるぞ!」←完全やる気になってる
藤堂「……さ、さっきから何すんだよ〜もう(涙)」
護「雪、遊びなんだから。気楽に考えればいいんだよ」
雪也「う、うん…」
創「桐野君、たとえばあんなのでも盛り上がるんじゃない?」(他所の飲み会集団をさり気なく示唆する創)
雪也「あ…。じゃ、じゃあ、あれにしようかな…」
逢坂「はーい、決めた桐野?」
雪也「う、うん。それじゃあ腕相撲大会」
逢坂「腕相撲大会〜?」
雪也「うん。1番対2番、3番対4番、5番対6番で…。7番と那智さんは免除」
創「最後は三つ巴戦にして、優勝者には王様からのキスだってさ」
雪也「え!? お、俺そんな事言ってな―」
逢坂「よっしゃー! 燃えるぜ、いくぞオラー!! 俺と戦う5番、出てきやがれー!!」
雪也「ちょ、ちょっと…」
藤堂「桐野からちゅーしてもらっても嬉しかねーけど、腕相撲は燃えるな〜。俺、自信あんだよー。よっし、やるかー!!」
片木「あー奇跡でも何でもいいから勝ちたーい!」
うさぎ「目潰し攻撃で勝つ!」
創「寛兎、それは反則だ」
雪也「あ、あの…」
涼一「……どいつもこいつも(怒)!」
護「涼一」
涼一「こんなくだらない事やってられるか…!」
護「涼一って。俺とお前みたいだぞ、一回戦」
涼一「……ッ!」
護「どうする(笑)?」
涼一「勝つ! 絶対勝つ! 人生の全ての力を懸けてお前に勝ーつ!!」(ごうっ)
護「はいはい、お手柔らかにな」
雪也「もう…涼一は…(恥)」
創「護さんとの試合で全てを懸けたら優勝はできないと思うけどね」←7番。とことん外れた人



【完】