質問4「見られている方が燃える?」

涼一のマンションにて。リビング。深夜帯。



雪也「……ん…駄…目だって、涼…っ」(背後から抱きしめキスを仕掛けてくる涼一から必死に顔を背ける雪也)
涼一「何で。いいだろ、せっかく今夜は泊まっていけるのに」
雪也「と、隣っ。藤堂寝てるだろ、だから…!」
涼一「どうだっていいよ、あんな奴(怒)。相当のびてたし、朝まで起きないだろ」(自分を避ける雪也にむっとしながら強引に身体を抱き寄せる涼一)
雪也「そんなの分から…んっ」
涼一「雪、可愛い。もっとキスしたい」
雪也「…ふ、ん、んぅ…」
涼一「……なぁ。雪」(キスをやめた後、語りかけながら雪也のズボンに手をかける涼一)
雪也「え…あっ! ちょっ、涼…」
涼一「しよ」
雪也「だっ! だから駄…ッ」(ズボンの中に手を入れられ声を失う雪也)
涼一「雪だって身体…こんな感じてるじゃん。今日だってそのつもりで泊まるって言ったんだろ」
雪也「だっ…だって、でも…藤堂が…」
涼一「だからあんな奴の事なんか気にするなって」
雪也「りょ、涼一やめよう…? 俺、本当に嫌だから…」
涼一「………」
雪也「お願いだから…」
涼一「……嫌だ」(止めていた手を動かし始める涼一)
雪也「!!……やッ、あぁッ!」
涼一「他の奴の事なんか考えるなよ」
雪也「涼ッ…ん…!」
涼一「ほら…雪のここももうこんな…感じてる。気持ちいいだろ?」(雪也のものを手で扱く涼一)
雪也「……っ!」
涼一「声…我慢するなって…」
雪也「……も…馬、鹿…」
涼一「いいよ、馬鹿でも何でも。俺、こうやって雪に触れてないと……おかしくなる」
雪也「…ぁ…や、んッ、んぅ…っ。ひ、あ…ああぁ―ッ!」(涼一の手の中に精を発し果ててしまう雪也)
涼一「…はい。こっち向いて」
雪也「ハァッ…。も…涼一…」
涼一「いいから、ほら」(自分の方を向かせ、唇を奪う涼一)
雪也「んぅ……」
涼一「……雪、今度は俺」
雪也「え…ぁ…ッ!」(いきなり背後から押し倒され、うつ伏せにされる雪也)
涼一「いっそのことさ…あいつ、起きればいいんだよ」(雪也のズボンを脱がせにかかる涼一)
雪也「……ッ…」(ぎゅっと目をつむったまま声を殺す雪也)
涼一「俺たちのさ…やってるとこ、見せてやりたくない?」
雪也「やだ……」
涼一「どうして。どうして雪」
雪也「あッ! そっ、涼…お願…っ」
涼一「………」(無表情のまま自らのズボンのベルトを外す涼一)
雪也「涼一……」(抑えつけられ、動けない雪也。哀しそうな声)
涼一「……今日は馴らしはなしだから」
雪也「―――ッ!!」
涼一「う…ッ…く…」
雪也「んぅ…っ!」
涼一「はぁ…! ゆ、き…ッ」(強引に雪也の中に入っていく涼一)
雪也「ひ…あ、涼、い…ああぁッ!!」
涼一「……っ」
雪也「あぁ、あ、あッ!」
涼一「…は…最高、雪…っ! もっと…腰、上げろよ…?」
雪也「やっ、あ、あんっ、あッ…ん、ん、んぅッ!」
涼一「ふっ…。雪、雪…!」(激しく腰を揺らし雪也の奥を突く涼一)
雪也「ひ、や、やああぁ――ッ!!」
涼一「…く…ッ!」


藤堂「んー…ふ、ふわあ…? あれ…今…何時、だあ〜??」


雪也「……!」
藤堂「あれぇ…ここ、何処だ? ああ、涼一の…あれえ…?」
涼一「ち……」(雪也を開放し、ぐったりとするその恋人の身体を抱きしめながら舌打ちする涼一)
藤堂「ん…お〜い…涼一、いるかぁ?」
涼一「……いるに決まってんだろが……」
雪也「涼…ッ」(縋るようにしてぎゅっと涼一の腕に抱きつく雪也)
涼一「う……」(健気な雪也に少しだけ罪の意識が湧く涼一)←今更
雪也「………」
涼一「あ〜くそっ! おい、藤堂! テメエ、今こっち来るんじゃねえよ!」
藤堂「はあ…?」
雪也「りょ…いち?」
涼一「……やっぱこんな可愛い雪、もったいなくて見せらんない」(服を整えすっくと立ち上がると寝室へ向かう涼一)
藤堂「う…イテテ、それにしても全身打撲が余計ひどくなってる気が…? 俺、一体どうしちまったんだっけ? おい、お前らはー」
涼一「だから来るなって言ってんだろ(どげしっ)!!」(寝室へ入った途端、入口付近jにまで来ていたらしい藤堂に足蹴り炸裂)
藤堂「いてえっ!! な、何すんだお前は〜!!」
涼一「何じゃねえっ、この馬鹿!! いいからお前はさっさと寝てろ!!」
雪也「……っ」(急いで乱れた服を着直す雪也)
藤堂「な、何なんだああ!! 俺が一体何したってんだ!!」
涼一「しまくりだってんだよ! おい、お前まさか今の可愛い声とか聞いてないだろーな?!」
藤堂「か、可愛い声だ? 一体何の話だ、俺は―」
涼一「そんならいい。聞いてたら殺してたぞ(蹴)」←お前が聞かせようとしたんだろ
藤堂「だっ! だから蹴るなって! 身体がいてーんだからよ! お〜いて。腰痛ェ。涼一、まさかこの身体の痛みはお前の仕業じゃないだろーな?」
涼一「きっ…気色悪い事言うな(怒)! 俺は雪だけだっての!」
雪也「なっ…!?」(ぎょっとして寝室へ目をむく雪也)
藤堂「は…?」
涼一「あ……しまった」
藤堂「涼一…お前……」
涼一「……何だよ」
藤堂「お前、あんなおとなしい桐野に喧嘩しかけて腰蹴っ飛ばしたのか? 最低だな…!」
涼一「は……?」
雪也「………」
藤堂「お前な〜!! やっていい事と悪い事があるぞ!! おい、桐野無事か?! そこにいるんだろ、怪我とかしてんじゃー」
雪也「あっ!! い、今ちょっ…」(部屋の惨状と乱れた自分に焦る雪也)
涼一「成敗(蹴)!!」
藤堂「ぐ、ぐはあっ!?」


……こうして涼一と雪也の秘密を暴こうとした悪は滅んだ……。
2人の情事はバレる事なく、夜は静かに更けていくのであった。




【完】







しょーもなくてすみませ…