台詞集66から発展した「歯ブラシ」の話。
Q.もしも想い人が自分の歯ブラシを使っていたら?
【丘シリーズ編】
友之「あ…!」
光一郎「ん。どうした?」
友之「ご、ごめんなさっ…。ま、間違って…、コウの歯ブラシ、使っちゃった…!」
光一郎「は?」
友之「ごめんなさいっ。ぼ、ぼーっとしてて。ちゃんとよく、見てなかった」(真っ青)
光一郎「寝ぼけてたのか? 珍しいな、トモは朝に強い方なのに」
友之「うん…。昨日寝るの遅かったから。ごめんなさい…」
光一郎「そんな何回も謝らなくていいって。別に大した事じゃないだろ。今度から気を付ければいいよ」
友之「でも……この間、チームで僕の歯ブラシ使おうとした人に、正兄が『死刑だ』って凄く怒って…」
光一郎「ちょ……ちょっと待て。何だそれ(汗)?」
…本当に野球に行っているのか?と一抹の不安を感じる光一郎であった。(※犯人は勿論椎名)
【ツキトシリーズ編】
ツキト「あれ、志井さん、洗面所で何やっているの?」
志井「え!? いや、別に…」
ツキト「別にって…。あれ……それ、俺の歯ブラシ……」
志井「……えーと、つまり、これは」
ツキト「これは?」
志井「あー…つまり、ツキトが可愛いとツキトの物まで可愛く見えるなって」
ツキト「ええ? な、何、急に、そんなっ!」(赤面)
志井「何をとち狂ったのか、ちょっと使ってみたいとまで思っちまっ……あ! でもまだ使ってはいないからな(焦)!」
ツキト「そ! それなら俺も! 俺も、志井さんの歯ブラシ、使ってみてもいい?」
志井「……え?」
……とんでもないバカップに成り下がっています。
【バス停シリーズ編】
浅見「ちょっ…葉山、何やってんの?」
葉山「あ、間違えた」
浅見「間違えたって……明らかにそれ、俺のだよ…」
葉山「そうだった。ごめん。今度から気をつける」
浅見「あ……うん」
葉山「……もうツッコミ入れないの? これで終わり?」
浅見「え? だって………間違えちゃったんでしょ?」
葉山「ふーん。じゃあ、今度からは常に間違えたって言えばいいんだ」
浅見「えっ! そ! あの! でも!」
葉山「実際、浅見って怒ってもそんな怖くないしな。なら、やったもん勝ちだな」
全く悪びれない男。何気に涼一より酷い。
【初恋シリーズ編】
スイ「キミ。それ、俺の歯ブラシ」
キミ「え! あ、ご、ごめん! え? ごめん、だって…!」
スイ「だってじゃねーよ。昨日買ってきたやつ、ここに置くって言っただろ。あーあ、いきなしもう使えねーし!」
キミ「ご、ごめん、本当に。あ、新しいの出すよ。確か予備があるから」
スイ「予備? …そんなもんあったの。誰か違う男でも来る予定?」
キミ「そんな…。スイの為に買っておいたんだよ。スイが自分で買ってくるなんて思ってなかったし」
スイ「買ってきちゃ悪いかよ。泊まる時いつもないの不便だったからな」
キミ「悪くないよ、嬉しいよ。でも、出来れば違う色のを買ってきてくれれば…僕、それで自分のと間違っちゃって」
スイ「人のせいにすんなよ。仕方ねーだろ、いつも使っている色に馴染みがあったんだから」
キミ「……え? それって――」
何気にこっちもバカップル。
【缶詰シリーズ編】
静司「どきどきどき……」
寛和「せ、静司、おま…っ!?」
静司「ん? あ、おはよう、寛和」
寛和「おまっ…! それ俺の歯ブラシだろ!? ま、まさか使ったんじゃないだろうな!?」
静司「え、ええ!? つ、使ってないよ、全然っ! まさか!」
寛和「そ……そう、だよな。まさか幾らお前でもそこまで変態じゃないよな…」
静司「まさか、そんな! た、ただちょっと見ていただけ! ホント! 見ているだけならいいだろ!?」
寛和「べ…別に、いいけど……」
静司「あー、良かったあ。それじゃ、はい! 俺、ちゃんと見ているから、心置きなく磨いてくれ!」
寛和「……お前、もう帰れ」
しかしあまりに嬉しそうな為、強くも突っ込めない寛和であった。
【ワンコシリーズ編】
翠「あ、また! もう、亨! 同じ歯ブラシ買うなって言っただろ!」
亨「ふわ……おはよ、翠」
翠「おはようじゃない! 大体、当然のようにこっちの部屋に何でも私物持ってくる事自体がおかしい!」
亨「朝っぱらから何怒ってんの? 歯ブラシがどうかした? それね、翠とお揃いの色だよ」
翠「だからそれが迷惑だって言ってんだよ! 間違って使っちゃっただろ!」
亨「え? あー、そうなの? 俺のが新しいから、新しいの使えて良かったじゃん」
翠「良くないっ。もう同じ色の買うなよ! というか、歯磨きくらい自分の部屋行ってやれ!」
亨「やだ。めんどい」
翠「めんどいって……もう。怒っているのが段々バカらしくなってくるよ…」
亨「それじゃ怒るのやめて。あ、そうそう、歯磨き粉も新しいの買ったからあげるね!」
この人たちにとっては歯ブラシ問題は然程大した事ではないようです。
【歩遊シリーズ編】
俊史「歩遊。新しい歯ブラシ買ってきてやったぞ。今日からこっち使え」
歩遊「え? あ、ありがとう、俊ちゃん……いつも」
俊史「ほっとくとお前いつまでも同じの使い続けるからな。歯医者終わったからって油断するなよ」
歩遊「うん、大丈夫。この間最後の歯医者の時、衛生士のお姉さんに磨き方教えてもらったし」
俊史「は? ……変な事されてないだろうな」(ぼそり)
歩遊「え? 何?」
俊史「何でもねーよ。それより、俺のもここに置いておくから。間違えるなよ」
歩遊「あ、うん、絶対大丈夫。前に間違えちゃった時、俊ちゃん凄く怒ったもんね」
俊史「べ…つに、怒ったわけじゃねーよ! ……ぎょっとしただけだ」
歩遊「え、でも凄く顔赤くなってさ。めちゃくちゃ怒らせちゃったって僕は青くなっちゃった」
歩遊よ、それは怒って茹蛸になったのではない……。
……こんなおかしなテーマで書いたらどのシリーズのキャラも変な人に……。
ダメなネタだと思いながら戻る〜。