「夕暮れの丘で」〜主な登場人物〜
|
〜解説〜 北川友之は高校1年生。 暗くて無口で、何を考えているのか分からない少年。 彼は現在大学生の兄・光一郎と都内で2人暮らしをしている。 母が病気で他界、姉の夕実が家出をした後、父が再婚したためである。 友之は、以前は姉の夕実といつも一緒で、 兄の光一郎とは常に距離を感じていた。 だから現在の生活はお互いどこかぎこちない。 また、中学時代に引き篭もっていたこともある友之は、完璧な光一郎にどこか負い目と怯えを抱いていた。 自分を変えようと中原が結成した草野球チームに入るなど、好きな事に打ち込もうともするのだが―…。 何故か当の中原には「どんなに名選手になっても、今のお前は使わない」と言われてしまう。 完璧な兄やその他の仲間たちに加え、幼馴染の裕子、同級の沢海などに過度に世話を焼かれる友之。 けれど、どうしても陰鬱とした態度を崩せずに周囲の人間から反感を買ってしまう友之。 そんな友之は、様々な人間たちと関わりながら高校一年の春を過ごしていく―。 |