九主ED 龍麻「何で…迎えに来たって…?」 九角「テメエの事だからな…多分、こういう事をするんじゃねェかと思っていた」 龍麻「だって…俺、ここの事は誰にも―」 九角「知っていたさ。お前の故郷の事くらいな」 龍麻「……天童?」 九角「俺がお前の生まれた場所を知らないとでも思ったか?」 龍麻「…………」 九角「ハッ、何せ俺にはお前の異常な信奉者である馬鹿な部下共がいるからな」 龍麻「あ…あは…は。ああ、あの集団ストーカーみたいな鬼道衆さん?」 九角「安心しろ。今日は連れて来ていないから」(どことなく得意気に) 龍麻「………天童」 九角「……ち。少しは嬉しそうな顔をしやがれ。……泣くほど嫌だったか」 龍麻「………」 九角「どうなんだ、龍麻。俺が来た事がそんなに嫌だったか」 龍麻「俺……天童に会いたかった……」 龍麻はそれだけを何とか言うと、ふらりと近づいて九角にそっと抱きつきました。 九角はすぐにはそんな龍麻を抱きとめませんでしたが、やがて―。 九角「だったら迷っていないですぐに来い。俺は待つのが嫌いなんだ」 そう言って、龍麻のことを強く抱きしめ返してきました。 龍麻「だって……俺は―」 九角「おい、龍麻。いいか、くだらない事は言うなよ」 龍麻「天童……」 九角「俺はな……面倒くさい事が嫌いなんだよ。お前の悲しみも苦しみも、俺にはどうでもいい」 龍麻「…………」 九角「知った事か」 龍麻「……ひどいな」 今にも泣き出しそうになりながらも、龍麻はそこでようやく笑顔を見せました。 すると九角は、口の端を少しだけ上げて笑み―。 九角「だがな…お前には俺だけだ」 九角はそう言って不敵に笑うと、龍麻に一つキスをしました。 龍麻「天童…」 九角「お前は俺のものだ。お前に選ばせることはしない」 龍麻「……俺」 九角「分かったか、龍麻」 龍麻「…………」 九角「どうなんだ」 龍麻「……何だよ……ズルイよ、そんな風に言うなんて」 九角「だったら俺から逃げてみるか?」 龍麻「……ムカつくのはこっちだよ…。できないの、知っているくせに……」 そして龍麻はまた少しだけ寂しそうに笑むと、その顔を隠すために強く九角にしがみつきました。 龍麻「何で…天童ってそうなんだ」 九角「あ? 知るか。俺は俺だ」 龍麻「……うん。そうだよな」 こうして2人は互いにじっと見つめあい、改めて確かめ合うように唇を重ねました。 盲目の者の貴方は美里様との約束を果たす事ができませんでしたが…。 ハッピーエンド…ですよね? |
![]() この後の2人を見たいという方は…。 このページのどこかにある秘密部屋への入り口を探してみて下さい。 ただし企画室のくせにこの先は18禁です。 それを踏まえた上でどうぞです。 そんな破廉恥な!わたくし、戻ります! |