復活!!いたずらひーちゃん♪




第十話「調子に乗っちゃうひーちゃん♪」の巻



はあ〜やっと町に戻ってこられたよ…。
何だかもう何年も帰ってなかった気がする。
それにしても……。(きょろきょろと辺りを見回す龍麻)
本当に、俺の姿は誰にも見えないみたいだ。
何だか不思議な気分……。
ん…? あ、あそこにいるのは壬生じゃないか?

おーい、壬生ー!!


壬生「……?」

あっ! 声は聞こえるのかな? おーい、壬生ってばー!!

壬生「………龍麻?」(声に反応し、周囲に視線をやる壬生)

……やっぱりだ。声は聞こえるのか。(壬生の傍に寄って行って)

壬生! 俺、ここにいるのに、分からないのか?


壬生「龍麻…っ!? ど、何処から声が……?」

すぐ近くだよー。俺ね、お前の傍に立ってるよ。

壬生「………!? み、見えないよ龍麻。君は一体……?」

…………。

壬生「龍麻? な、何かあったのか!? 何処にいるのか、姿を…!」

えへへ、良い事考えちゃった!
壬生〜俺の姿が見えないなんて何て奴〜。こうしてやるぞ〜。
こちょこちょこちょ………。(壬生の身体をさわさわする龍麻)

壬生「!!! なーッ!?」

あははは、壬生が変な顔してびびってる〜。
よーしもっとやってやるー。こちょこちょこちょ……。

壬生「よ、よせ…!!」

無駄だよーだ。
はははー!! いやーすごい!! 姿が見えないってすごいな!! 何でもアリだ!!

壬生「…………!!!」(驚きのあまり声の出ない壬生)

ん…そうか、待てよ…。
よーし、この調子で色いろな奴にいたずらしてやろ!!
大体俺がこんな目にあったのだって、みんなが俺をほっといたのがいけないんだ!
ふん、どうせ……みんな外法帖でもやってんだろ!!
京一は俺を探していたからいいとして。後の奴ら! 何してたか見に行ってやろ!
よーし、見てろよ!!

壬生「龍麻……君、本当にここにいるのかい?」

ん…? 

壬生「どうしたんだい。姿が見えないって…一体…?」

んー知らない。知らないけど、そうなっちゃったんだ。
変な所に閉じ込められて、美里に誘拐されて、裏密さんにジュース貰って。

壬生「?」

とにかくさっ。
俺はすごく退屈で寂しくてつまんなかったの!!
なのに誰も…いや、京一は別か。助けに来てくれなかったんだ!!
だから俺はこれからみんなを懲らしめに行くんだ!!

壬生「龍麻……何があったのか知らないけど、困っていた君を放っておいてすまない」

………ん。

壬生「だから…だから姿を見せてくれ」

……見せたくてもできないんだよ。だって元に戻らないんだ。

壬生「龍麻…」

……そんな哀しそうな顔したって駄目だぞ。
俺はこれからいたずらしに行くんだから!!
止めるなよ、壬生!!

壬生「…………」

よーし、まずは何処へ行こっかなー!!!


(こうして龍麻は透明人間になったのを良い事に、みんなにいたずらをしに行くことにしましたって。一体龍麻はどうなるのか? こんな事して、ホントにそれでもみんなのアイドルなのか? 以下次号!!



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