いたずらひーちゃん♪




第四話「突然人恋しいひーちゃん♪」の巻



へへへ…早速京一にかけてみよっと。
トルルルル…トルルルル……。
あれ? 出ないな…どうしたんだろ?
トルルルル…トルルルル……。
……この間はすぐに出たのに……。
……………。
そっか、今日は京一の誕生日だから…。
きっとどっかでお祝いしてるんだ。
あいつモテるし、誰かと遊んでいる最中なのかも。
あいつならデートの誘いあったら喜んでついていきそうだし。
……………。
きっとそうだ。あの時は俺のこと心配してたけど…。
きっともう俺のことなんか忘れちゃってるんだ。
……………。
うう…。(じわり)

ドンドンドン!!!

!? な、何!?

京一「ひーちゃん、ここかー!!」

ドンドンドン!!!

きょ、京一……?

京一「ひーちゃん、いるんだろ!? 迎えに来たぞ!」

京一…京一!!!

京一「ひーちゃん!? だ、大丈夫か! くそ、開かねー、このドア!」

わーん、京一助けてー!!(びー)

京一「ひ、ひーちゃん、待ってろよ、今―」



数時間後―。

京一…もおいいよ……。(ぐす…)
(泣き疲れておとなしくなった龍麻)

京一「よ、よくねえよ。ち、何なんだよ、この扉は!!」
(それは管理人による陰謀のドアです)

でも…京一、来てくれて嬉しかった。

京一「当たり前だろ。ひーちゃんいなくなって、すっげえ心配してたんだぞ」

本当…?

京一「馬鹿、嘘ついてどうすんだよ。……本当だよ」

京一……?

京一「ひーちゃんが急にいなくなって…俺、どうかしちまうかと思った」

京一…ありがと…。

京一「〜〜! くそう、何でこんな近くにひーちゃんがいるのに!」
(ドンドンとドアを蹴り飛ばす京一)

もういいよ、京一…。
ここの悪魔のような管理人もそのうち開けてくれると思うから…。

京一「馬鹿! 諦めるなよ!」

ねえ京一…今日誕生日だろ。だからもう行っていいよ。

京一「なっ…!? 何言ってんだよ!」

だって…時間勿体ないし。

京一「バカ! 俺は絶対こっから動かねえぞ!」

京一………。

京一「だから…ひーちゃんも二度とくだらない事言うな」
…………。

京一「ひーちゃん?」

トルルルル…トルルルル……。

京一「!?」

トルルルル…トルルルル……。

京一「………もしもし」

京一……。

京一「……ん」

誕生日、おめでとう。

京一「……おう。サンキュ、ひーちゃん」

(和やかな空気…しかしその時!)

ビュオオオオオオーーーー!!!

!!!?

京一「!!!?」
(突然、扉が開き、突風が!!)

な、何…一体…!?

京一「ひーちゃん!?」

(何が起きたか余裕で分かると思いますが、ひーちゃんの身に一体何が!?)



以下、次号!!



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