いたずらひーちゃん♪…のはずが。




第五話「やっぱり登場、あのお方♪」の巻



龍麻「う、うーん……。あれ、ここは……?」
ウゴー「ガオーグオゴー」
龍麻「わっ! あ、き、君は…盲目の者!?」
ウゴー「ウゴー♪」(すりすりすーり)
龍麻「…はっ! そうだ、京一は…!?」
美里「あら、龍麻。気がついたのね、良かった」
龍麻「え…あ! み、美里! どうして君が!?」
美里「私も京一君と同じよ。龍麻を探していたの」
龍麻「美里も…俺のこと探していてくれたの…?」
美里「勿論よ。龍麻がいなくなってとてもとても心配したのよ」
龍麻「ご、ごめん、心配かけて…」
美里「うふふ、いいのよ。貴方が無事だったって分かったから」
龍麻「と、ところでここは……?」
美里「ここはね…クリスマス企画でも使われた私の秘密の場所よ」
ウゴー「ゴー♪ウゴウゴ♪」
龍麻「へ? クリスマス企画? な、何の話?」
美里「あら、いいのよ龍麻。貴方は何も知らないとこが可愛いんだから」
龍麻「あ……う、うん…?」
美里「それより、お腹減ったでしょう? 何か食べる?」
龍麻「え…あ、ううん。いいよ……」
美里「…そう? 遠慮しなくていいのよ?」
龍麻「そ、それより京一は…?」
美里「え…?」
ウゴー「ギクッ!!」
龍麻「俺、あいつのとこ行かなきゃ! 脱出できたって言わなきゃ!」
美里「………」
ウゴー「ビクビクビクッ」(美里を気にしている)
龍麻「み、美里…俺、帰るね! 助けてくれてありがとう!」

ガチッ。

龍麻「…………あれ」
美里「龍麻。貴方の好きな甘いお菓子もたくさん用意してあるのよ?」
龍麻「あ、あの…美里…? ドア、開かないみたいなんだけど…?」
ウゴー「オロオロオロ…ッ」
美里「うふふ。龍麻はクレープは駄目だけど、後は大抵いけるのよね」
龍麻「あの……美里……」
美里「私、色いろ作ったのよ♪ ぜーんぶ食べてねv」
龍麻「あの、でも俺、京一の―」
美里「ぜーんぶ、食べてね♪」
ウゴー「!!!!!」
龍麻「………う」
美里「ね? 龍麻?」
龍麻「………う、うん。ありがとう美里」(押し切られた)
美里「うふふふふ。どういたしまして、龍麻♪」


そしてその頃、京一は―。


京一「ひーちゃーん!! うおー、何処だー!!!」

(こうして、京一の誕生日は悲惨なまま終わっていくのであった……)







…終わっちゃ駄目だろう(汗)。



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