いたずらひーちゃん♪・その後
第八話「秘薬を飲んだひーちゃん♪」の巻 龍麻「う、裏密さんだ…！ 裏密さんが来た！」 ウゴー「ウゴーン…？」 龍麻「ちょ、ちょっとフクザツだ…事態が好転する気がしないでもないけど、逆にもっとマズイ事が起きるかもしれないし……」 ウゴー「ウー……」 美里「ミサちゃん…まさか貴女まで私の邪魔をするつもりなの？」（ほのかに殺気） 裏密「うふふ〜。ミサちゃんは〜中立の人だよ〜」 犬神「……………」 裏密「でも〜。今回は〜美里ちゃんの味方〜」 龍麻・ウゴー「！！！！！」 美里「まあ……。うふふ、さすがミサちゃんだわ」 犬神「おい、裏密。お前な―」 裏密「大丈夫よ〜先生〜。美里ちゃんはこう見えてとってもシャイなんだから〜。ひーちゃんを取って食べたりはしないから〜」 美里「うふふ、いやだミサちゃんったら。当たり前じゃないの、そんな事…」 犬神「………そうあってほしいもんだがな」 裏密「それで〜。私〜美里ちゃんとひーちゃんのデートに〜ちょっとした差し入れを持ってきたの〜」 美里「差し入れ……？」 裏密「う〜ふ〜ふ〜。特性ジュース〜」 美里「まあ……」 犬神「……………」 龍麻「………俺、今日で死ぬかもしれない（震）」 ウゴー「ウゴ！？」 龍麻「わー！！ 急いで脱出しなきゃー！！！」（半狂乱） 裏密「綺麗な色でしょ〜」 美里「ええ、とっても。これって何のジュースなの？」 裏密「元気が出るジュース〜」 美里「それってもしかして………」 犬神「……………まったく」（大きなため息） 龍麻「ぎゃー！ 何だこの窓！ 鉄格子じゃねーかっ！！」 ウゴー「ウゴングオン！！」（龍麻を引っ張る。その鉄格子に触るなと言っている模様） 龍麻「へ、何…？ う、うわっ！ こ、これって電流流れてんのか！？ み、美里は俺を殺す気か！」 ウゴー「ゴウーン………」 龍麻「せ、先生…助けて……」（涙目） 犬神「とにかくだな。緋勇が自分の意思でここに居るというならば、俺もお前等の邪魔はせんよ。美里、お前も自分が選ばれる自信があるならば、俺があいつと会っても構わないだろう」 美里「…よく分かりました。結局、先生も他のみんなと同じで龍麻のこと―」 犬神「…………」 美里「…………」 龍麻「……何だか表の方が静かになったな」 裏密「ひーちゃん〜」 龍麻「うわっ！ う、裏密さん！！ い、いつの間に中に！？」 裏密「うふふ〜美里ちゃんと先生がバチバチの隙に〜。…それにしてもひーちゃん、面白いもの飼ってるね〜」（盲目の者をわし掴みのミサちゃん）←そんなちっこいのか…？ ウゴー「ギャー！！」（じたばた） 龍麻「ね、ねえ裏密さん…。お、俺を逃がしてくれない？」 裏密「……………」 龍麻「美里のこと、嫌いじゃないよ！ あいつ、いい奴だって思うもん。で、でも俺は―」 裏密「うふふ〜。でもさすがのミサちゃんも〜美里ちゃんを敵に回すのは嫌だな〜」 龍麻「み、美里ってそんなに怖いの？」 裏密「ううん〜。可愛いよ〜。だってあんなに一途にひーちゃんのこと想ってるんだもん〜」 龍麻「う、うん……」 裏密「でも〜ミサちゃんは〜１番にひーちゃんの味方だから〜。これ飲んで〜」 龍麻「！ そ、それは元気が出るジュースってやつ…？」 裏密「そうだよ〜。うふふ〜ミサちゃんの最高傑作〜」 龍麻「それ、飲むとどうなるわけ…？」 裏密「飲んでみれば分かるよ〜。それじゃあ、ミサちゃんは帰るね〜」 龍麻「え、裏密さん―！！」 ウゴー「ギャーギャー！！」 裏密「な〜に〜。そんなにミサちゃんに抱っこされるの嫌なの〜」 ウゴー「ピーピー！！」（大泣き） 裏密「残念〜せっかく〜楽しい実験しようと思ってたのに〜」 （こうして謎の少女・ミサちゃんは、不敵に笑いながらウゴーを解放すると帰って行った） 龍麻「………脱出のためのジュース」 ウゴー「…………」 美里「龍麻。入るわね？」（突然、部屋に戻って来る美里の気配！） 龍麻「！！ 美里！ ………よ、よし。飲もう！！」（ごくごくごく……） ウゴー「！！！？？？」 美里「龍麻、お待たせ。あのね、犬神先生が……あら？」 ウゴー「グオングオン！！」（動揺） 美里「……龍麻？ 何処へ行ったの？？」 ウゴー「ビックリビックリ！」 （何と部屋には龍麻の姿がない！ 龍麻は一体何処へ！？ 以下、次号！！） |