いたずらひーちゃん♪・その後




第九話「消えてしまった?ひーちゃん♪」の巻



龍麻「ぺっ、ぺっ! な、何て苦いジュースだ〜けほけほ」

美里「龍麻! 龍麻、一体何処へ行ってしまったの!?」
ウゴー「ウゴーウゴゴー!!!」
犬神「……緋勇は…いないのか?」
美里「そんなはずはないわ! だって龍麻はさっきまでこの部屋に…そうでしょう、ウゴー!?」
ウゴー「コクコクコク!!」(激しく頷く盲目の者)
犬神「じゃあ窓から逃げたんじゃないか?」
美里「無理よ! そこの窓についている鉄格子には私特性の結界電流が流れてるんですもの!」
犬神「……………」
ウゴー「アセアセアセアセ」(うろうろする盲目の者)

龍麻「…………はあ?」(ぽかん)

美里「ウゴー!!」
ウゴー「ビクウッ!!」
美里「龍麻は一体何処へ行ったの!? 貴方、ずっと一緒だったでしょう!?」
ウゴー「コクコク!!」
美里「じゃあ何処へ行ったのか、言いなさい〜〜!!」(ウゴーの首をぎゅうぎゅう締める美里嬢)
ウゴー「ギャーーー!!!」

龍麻「……み、美里? あ、あの、俺、ここにいるけど……?」

美里「ほら、早く吐きなさい! 吐きなさいってば!!」(ぎゅうぎゅう)
ウゴー「グエエエエ!!!」
犬神「………おい、そいつは本当に知らないようだぞ」
裏密「美里ちゃん〜」
美里「………」
ウゴー「キュウゥ……」
裏密「ミサちゃん〜もう帰るね〜。ひーちゃんいないんじゃあ、差し入れも無駄になっちゃったね〜」
美里「………龍麻」
犬神「では俺も帰るとしよう。緋勇も自分の力で何とか脱出したようだし、な……」
美里「そんな…そんな………」
ウゴー「ウゴ〜ン………」

龍麻「……一体、どういう事なんだ? お、俺はみんなの目の前にいる! この部屋を出たりはしてないのに!! ま、まさか俺の姿はみんなには見えてない……?」

美里「ウゴー!!」
ウゴー「!!!ウゴ!!!」
美里「龍麻を探しに行くわよ!! ついてらっしゃい!!」
ウゴー「ウゴー!!!」
美里「まだそんな遠くには行ってないはずだもの…。龍麻、黙っていなくなるなんてひどいわ…」

(こうして美里、ウゴー、犬神、裏密は秘密の隠れ家を出て行った……)

龍麻「み、美里…ごめんな。で、でもこれで俺もようやく脱出できるか。……っていうか、この身体!? 本当になっちゃったのか、俺!? と、透明人間に!!」


(こうして龍麻は裏密のジュースで透明人間になってしまった! 龍麻の運命や如何に!? 以下、次号!!


龍麻「…・・っていうか、ちゃんと元に戻れるんだろうな……(汗)」




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