「雨唄」
細い雨が降りしきる中、龍麻は竹林の中を歩いていた―。
龍麻「何で…俺、どうしてこんな所に…? 家に帰ろうとしていたはずなのに…」
それでも龍麻は止まらない。林の中を奥へ奥へと進んで行く。
龍麻「…………?」
龍麻はぴたりと足を止め、それから眉をひそめた。
この向こうに誰かいる。気配を感じる。
そこからは
―。
龍麻「歌…が、聞こえる………」
ゆっくりと前進……
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