「雨」 〜本日の訪問客・佐久間猪三と…?〜 |
佐久間「よ、よォ、緋勇…。入るぜっ(焦)?」(めちゃくちゃ緊張) ???「……!?」 佐久間「何だよ、電気もつけねえで。暗くって部屋の中歩きづらいじゃねえか」 ???「………っ」(怯えたように後ずさりする影) 佐久間「き、聞いたぜ、緋勇。お前、アイツらの事を遂に見限ったンだってなっ!」 ???「…………」(何やらオロオロしている影) 佐久間「へっ、お前もようやく気づいたようだな。最も自分にふさわしい奴が1番近くにいるって事をよ!!」 ???「………?」 佐久間「へへ…。て、照れてるなよ、緋勇。お前にはよ…決まってたンだ。もうずっと昔から…この俺…佐久間猪三様とと結ばれるって事がな」 ???「……!?」 佐久間「さあ、緋勇! そんな所にいないで俺の胸に飛び込みやがれ! 今ならあのバカ共も仲間割れしまくっているから、邪魔される心配もねえしな!」(←どうやら皆の動向を探ってから来たらしい) ???「………ッ」(佐久間の勢いに飲まれ、ますます後退する謎の影) 佐久間「は、恥ずかしがってるのかよ…(赤面)? へっ…か、可愛いじゃねえか…(じゅるり)」(生唾を飲み込むエロモードの佐久間) ???「……!!」 佐久間「緋勇―ッ! 好きだあああああッ!!」(がばあっと謎の影に飛びかかる佐久間) ???「ぎゃ、ぎゃああっ!!」 佐久間「俺の愛の口づけを受けとりやがれ〜!」(ぶちゅーっと謎の人物のほっぺに熱烈キスをする佐久間) ???「や、や、や…やめろ―ッ! ひいぃっ!!」(じたばたと暴れる謎の影) 佐久間「今度は愛の口づけを……って………ん……?」 ???「ぎゃあぎゃあぎゃあぎゃあ! は、離れろぉ〜(泣きべそ)! 僕のこの穢れのない身体は緋勇君だけのものなんだあっ!」 佐久間「……………て、てめえは……」 ???「わーんわーん、汚いよ〜。痛いよ〜。ゴリラに無理やりちゅうされたあっ(号泣)!!」 佐久間「う…うぎゃあッ(飛び退り)! テ、テメエは嵯峨野!!」 嵯峨野「ぐすんぐすん、緋勇く〜ん! 助けて〜!!」 佐久間「うげろおおお〜(嘔吐寸前)! な、ななな何でテメエが緋勇の部屋にいやがるんだッ!!」 嵯峨野「わーんわーんわーん」(←聞いてない) 佐久間「ぺっぺぺっぺっ! ……はあはあ…ここここの野郎! ななな…何て事しやがったんだ! 間違えてキスしちまったじゃねえかッ!!」 嵯峨野「された僕の方が不幸だあ。僕は攻めキャラなのにお前に抱きすくめられてキスされちゃったんだぞお。わーんわーん、呪ってやるう」 佐久間「やかましいッ! 不幸なのは俺だっ! 断然俺だっ! テメエ、ナメた事言いやがって、ぶっ殺すぞ!」 嵯峨野「ひ、ひいぃっ…! ゴリラが怒った…!」 佐久間「…………(ぴくぴく)」(怒りMAXに近い佐久間) 嵯峨野「…うう…せっかく奴らが仲間割れをしているうちに緋勇君を口説こうと思って来たのに…。奴らのいる所に盗聴器を仕掛けたりして、動向を探ってやっとの思いで隙を見つけて来たのに……」 佐久間「……この野郎…俺と全く同じ事しやがって……」 嵯峨野「緋勇君があのゲームに夢中だって言うから…新しく出た攻略本だって買ってきてあげたのに…まさかいないなんて…」 佐久間「おい、何で緋勇はいないんだ!? 何処へ行ったンだ!?」 嵯峨野「そんなの知らないよ。知っていたらここでウロウロしてやしないさ」 佐久間「クソッ! 何の為にここに……!!」 嵯峨野「……何かそう言えば前にもこんな事があったような・・・・・・」 佐久間「はっ! そうだ、テメエは確か以前あった『本日の紹介者』でも、俺と緋勇との2ショットを邪魔しやがったんだったな!」(※注意…昔そういう話を毎日企画でやったんです。覚えている方…いますか・爆) 嵯峨野「……邪魔したのは君じゃないか…(ぼそり)」 佐久間「あぁ!? 何か言いやがったか、テメエ!!」 嵯峨野「ああ…僕みたいな繊細な心の持ち主こそが、今の緋勇君の心を癒せるんだ。他の奴らなんかじゃ駄目なんだ。ましてやゴリラなんか絶対駄目だ。それに1番人気を誇る如月、蓬莱寺、それに九角…。あいつら、ちょっと顔が良くて強いってだけでここのサイトでも大切にされやがって…。今こそ思い切りフラれてイタイ目を見るといい…!ふふ…ふふふふふ(ぶつぶつ)」 佐久間「……テメエ、今途中で何か言いやがらなかったか?」 嵯峨野「ああ、緋勇君…。今一体どこにいるんだ? きっとまた誰かがちょっかいを出して君を…。ああ、今僕が助けに行ってあげるからね!」 佐久間「っつって、さり気なく逃げようとしてンじゃねえっ!!」 嵯峨野「ひ、ひいいいっ! や、やっぱり駄目かっ!」 佐久間「ぺらぺらと訳の分からねえ事喋りやがって! 今のこの俺のムカムカした気持ちをテメエの顔面にぶつけてやるぜっ!!」 嵯峨野「そ、そんな無茶苦茶な…! 暴力反対!!」 佐久間「るせーっ! 覚悟しやがれっ!!」 水岐「おお、愛しき我が恋人よ…! 病に伏した美しき白き薔薇よ!」(バタンと突然扉を開けてやってきた変な奴) 佐久間・嵯峨野「!?」 水岐「僕のこの美しい声と言葉で君の心を癒してあげよう。こんな暗い空などに負けないほどの光ある詩を作ってきたんだ。聞いてくれるかい、我が愛しの麗しき恋人…!」 佐久間「………何だコイツ」 嵯峨野「アホな半魚人さ【冷】」 佐久間「あん?」 水岐「はっ……!」(←やっと佐久間たちに気づいた半魚人) 佐久間「おい、テメエも緋勇を狙って来やがったのか」 嵯峨野「緋勇君ならいないよ。きっと君たちみたいなおかしな人が来るって感じて何処かへ身を潜めたんだろうね」 佐久間「そりゃテメエだろうがっ!!」(嵯峨野の胸倉を掴んでぎゅうぎゅうと締め上げる佐久間) 嵯峨野「ぐえっ。く、苦しい……」 水岐「……………」 佐久間「…ん? おいテメエ、何を呆けていやがる?」 水岐「あ、あ…あぁ……」(苦しそうに頭を抱え、その場に跪く水岐) 佐久間「……? な、何だテメエ…?」」 嵯峨野「ぐ…ぐるじい……」(締められ続けている嵯峨野) 水岐「は、はあはあ…。み…」 佐久間「み?」 水岐「お、おかしい…。ここは僕の美しき恋人が住む夢の園なはずなのに…。世にもおぞましい醜い生き物が二匹もいるなんて」 佐久間「………な、なななな!」 水岐「ああっ! 眼球がっ! 心が抉られるようだああ! 緋勇君! 早く! 早くこの僕の汚染された瞳を君の可愛らしい唇で消毒しておくれっ。そしてそしてこの僕の濁った心を洗い流してくれぇ〜!!」 佐久間「どいつもこいつも……。面白ェじゃねえか……」(最早怒りを通り越して笑みさえ浮かべる佐久間。←でも怒筋つき) 水岐「おお〜殺気! 殺気だよ、緋勇君っ! これは残念だが一度撤退するしかなさそうだっ。君の帰りを待っていたいけれど、許しておくれっ。このままここを去る僕をっ!」(すったかたったーとさり気ない足取りで逃げ去る水岐) 嵯峨野「ぐ、ぐるじいいぃ……」(まだ締められてます) 佐久間「待ちやがれっ! 逃がすか、この野郎ー! どいつもこいつもぶっ倒してやるー!!」(嵯峨野を締めたまま水岐を追いかける佐久間であった…) 以下、次号… |