《8》
きらきらと朝の光が眩しい。
鬼道衆たちはその光の中を寝不足と殴打のダメージを抑えつつ歩いていた。


水角「ふわあ…うう…眠いぞよ……」(よろよろ)
風角「うぐ…意識が遠のく〜…」(ふらふら)
雷角「耐えろ、耐えるのだ…ッ」(とか言いつつ、ぐらーり)
岩角「………ぱく」
炎角「へい、岩角! お前、そんなもん口に入れちゃー駄目だぜ、イエ!」
風角「ん? 岩角、お前まーた何か拾ったか? ったく、いくら腹が減ったからってなあ…」
水角「ちょっと炎角。あんた見てたんならちゃんと止めなさいよねー」
炎角「止める間もなく口に放り込んだんだぜいっ」
風角「コラ岩角。何食った? 食えない物はやめとけよ、ハラ壊すから」
岩角「………まずいどー」(もむもむとやった後、ぺっと吐き出した岩角)
ウゴー「きゅうぅ〜…」(岩角の口から出てきたウゴー。目を回してぴくぴくと痙攣している)
水角「キャ、キャー!! 岩角、あんた、何をしてんのよーッ!!」(おぞぞぞぞっ)
風角「うげえええええ!!」(ゲロゲロ)
雷角「こ、こいつ、死んではおらんだろなっ!?」
炎角「大丈夫か、ウゴー??」←お前可愛がってたんじゃなかったのかよ
ウゴー「……ピギー……ガックシ……」
岩角「………まずい(涙)」
風角「あ・ほ・かっ【怒】! しょーもない事すんなーッ!!」
水角「……わらわ、しばらくご飯食べられない……」
風角「もうウンザリだっ。おい、雷角! もうここらでいいだろ。こいつここに置いて、さっさと帰ろうぜ!」
雷角「うむ、そうだな…(疲弊)。もう大分遠くに来たことだし……」
炎角「イエッ! ウゴー、元気でな! グッラッ!(グッドラック)」
ウゴー「ウゴ……?」
岩角「………まずいど(涙)」←あまりのまずさに茫然としているらしい
水角「はーやれやれ。とにかくもう帰ろうぞ。わらわ、もう休みたいえ」
風角「だな。………ん」
ウゴー「……………」
水角「……? どうかしたかえ、風角?」
雷角「……む……?」
風角「いや……。気のせいか…? 何か……コイツの様子が……」
ウゴー「……………【怯】」
雷角「な、何じゃ…!? この…風、は…!」
水角「ぎゃ! な…きゅ、急に強く…!」


不意、に。
ビュッと強い風が彼らの横を通り過ぎて行った。
同時に、ざざざと木々のざわめく音、鳥たちが慌しくその場を去って行く音が聞こえ、あっという間に静寂と―。


暗闇が。






不吉な予感。帰ります。