【24】
■本日の立候補者:醍醐雄矢■
こ、ここでいいのか…?
正直言って、俺まで呼ばれるとは思わなかった…。
いや、俺が龍麻の事を話したくないとか、何とも思ってないとか…(汗)! そ、そういう事じゃないっ。
そういう事では…断じてないんだが…。
……………。
あ、い、いかん。黙っているわけにはいかんな。何か喋らんとな…ッ。
つまり俺は…その、俺も、皆と同様龍麻の事は…その……。
ごほ…ッ。そ、その…何というか…気に入っているというか…気になるというか…(赤面)。
ああ、そうじゃない! どうも…こういうのは苦手で…。
いや、だが龍麻が聞いているわけでもない。この際正直に告白しよう…ッ。
俺はあいつを…その、龍麻の事を特別に想っている…ッ!
と、特別な目で…あいつを見てしまっている…。気づくといつもあいつの事が…龍麻の事が気になって、な…。
こんな事はおかしいと、本当はこの気持ちを抑えるのにいつも必死なんだ、俺は…。
誰にも気づかれんようにしているつもりだ…。あいつの前でも、いつも冷静なフリをしている。
そういう自分が…時々ひどく滑稽に見える…それでも俺は平気なフリを…。
だがやはり親友だな…いや、龍麻の事だからなのか…京一にはいつも面白くない顔をされているよ。
俺の龍麻を見る目は…どうにもいただけないそうで…な。
俺自身でも気づいていない、いや気づきたくない暗い部分を、京一には見られてしまっているのかもしれん。
………それでも、俺は止められない。この気持ちを。
龍麻を友として、大事な仲間として護っていきたいという気持ちが…一体いつからこんな風に変わったのか…。
だがもう…失くせないんだ。俺がそうだと認めてしまったんだからな…。
俺は…龍麻が好きだ。誰よりも好きだと…ハッキリ、そう言えるんだ。

■■■■■■■ ■■■■■■ ■■■■■■■ ■■■■■■ ■■■■■■■ ■■■■■■ ■■■■■■■
「モニター室にて」
マリィ「ハーイ、龍斗オ兄チャン! 今日からマリィが一緒だヨ。仲良くしてネ!」
龍斗「……オ兄チャンって呼び名も悪くないね」
マリィ「え、ナアニ? それより、今日は醍醐オ兄チャンの番なんだネ! マリィは醍醐オ兄チャン大好きだヨ!」
龍斗「あれ、龍麻を取っちゃうライバルじゃないの? プリティガールは龍麻を狙っていない?」
マリィ「ウウン、狙ってル。基本的ニ龍麻オ兄チャンは葵オ姉チャンのモノだけど、マリィはその次ナノ!」
龍斗「……へえ。葵の次でいいの? それでも醍醐お兄ちゃんが敵なのは変わりないんじゃない」
マリィ「うんとネ。葵オ姉チャンいつも言ってル。醍醐オ兄チャンは絶対アンパイだって!」
龍斗「ふ…プリティガールは大物になるね」
マリィ「オオモノ!? ホントにマリィおっきくなれる!? 龍麻オ兄チャンを押し倒せるクライ!?」




隣室の演説所にも人がいるようです。モニターを移します。

戻る