札を使ってみる。



盲目の者「!?」
突然札は眩い光を発し、貴方を何処かへと誘って行きます。
辺りの景色は一変し、貴方は一時的に意識を失いました。

気がつくと……。

龍麻「うわっ!! びっくりした…!!」
何と貴方の目の前には緋勇龍麻、その人がいたのです!!
龍麻「君って…確か美里のペットの…?」
盲目の者「ウゴ!」
龍麻「そうか…やっぱり俺が突然消えたんで、みんな心配してるんだ?」
龍麻は寂しそうに笑って貴方を見ました。
龍麻「……手分けして俺を探してるってとこだろ……」
盲目の者「ウゴー」
龍麻「よくここが分かったな。俺、誰にも何も言わないでここに来たのに…」
盲目の者「ウゴ」
龍麻「うん、ここはね…俺が生まれた町…なんだ」
そこは深い緑がどこまでも続いているかのような、のどかな田園地帯でした。
辺りはそろそろ夕暮れ時、農家の人の姿もまばらです。
龍麻は窪地の傍にある大きな岩に座り、ただぼーっとその風景を眺めていました。

龍麻「逃げちゃって…」
しばらくして、龍麻が口を開きました。
龍麻「みんなに何も言わないでどうしようって思ったけど…」
盲目の者「………」
龍麻「……俺、自分の気持ちをみんなに言うの、怖かったから」
盲目の者「…………」
龍麻「だったらいっその事何も言わないで、この気持ちも全部しまって……」
龍麻はどことなく苦しそうでした。
貴方まで苦しい気分になってしまいます。
そんな貴方の様子に気づいたのでしょうか、龍麻は少しだけ笑って見せました。
龍麻「だったらね…ここで1人でいようって思ったんだ」
盲目の者「ウゴー……」
龍麻「だって、ここなら誰も俺のこと―」

九角「お前がここにいることくらい、俺が分からないとでも思ったか?」

その時、不意に貴方たちの背後から声が聞こえてきました。
龍麻「て、天童……?」
九角「馬鹿な事してんじゃねェ。この俺に無駄な時間を取らせやがって」
龍麻「何…で……?」
九角「…………」
龍麻「どうしてここに…?」
九角「……ったく。お前はどうしようもない奴だ」
龍麻「て、天童、答えろよ…っ! 何で―」
九角「………龍麻。迎えに来た」
龍麻「……!」

盲目の者「おろおろおろ……ッ!!」
さあ、貴方はどうしますか!?


1.このままここで見守ります(そっと)!!
2.私の使命は美里様に龍麻を渡すこと!龍麻をゲッチュー!!