A.「違うのにしよう」と言った場合。



「そっか。じゃあ、ひーちゃんの乗りたいやつでいいぜ?」
「えっ……」
意外にあっさりと折れた京一に、龍麻は思い切り途惑った顔をしています。
けれどすぐに慌てて首を振り、龍麻は咄嗟に京一の手を取りました。
「い、いいよ。そこまで嫌じゃないし…あれ乗ろう?」
「へ? でもひーちゃん、怖いの嫌なんじゃねえ?」
「こ…! だ、誰がそんな事言ったよ! 俺は寒そうだって言っただけだろ!」
急に赤くなってムキになる龍麻。どうやら図星だったようです。
「あ、あんまりバカにすんなよな! あれっくらい大した事ないんだから…!」
「へえ〜そうかあ? へへ…でもそうやって意地張るひーちゃんの顔…やっぱ可愛いな」
「………京一」
「げ、そんな怒るなって! んじゃ行こうぜ! へへ…怖かったら俺に抱きついていいからな♪」
「京一〜!!」


しかし何だかんだで和やかなムード。
2人は遊園地を心底満喫している模様です。


そうこうしている間に辺りはすっかり暗くなり、遊園地には豪華なイルミネーションが…。
幻想的な灯りに音楽。
パレードの行進などもあり、一種現実とはかけ離れたような美しさが2人を包みます。
あれ?
何だか龍麻の方がそわそわしているようです。
京一はパレードに視線をやっていて気づいていないようですが、確かに何だか様子がヘン。
龍麻はどうしたのでしょうか。



A.今日は京一の誕生日。きっとプレゼントを渡したいのよ!
B.夜の遊園地なんて周りはカップルばかり。今頃になって気まずくなったのでは?
C.トイレに行きたいに違いない。