第22話 ローゼンクロイツ攻略4 |
魔術師ジルはバリヤーを張った!! 「 ふふふ…私に魔法攻撃は効かぬ…!」 一時的にジルはあらゆる魔法攻撃を回避する!! 「 よ、よし、それじゃあ、俺が…!」 龍麻の攻撃!! ジルは4のダメージを受けた!! 「 うっ!!」 「 くくく…おやおや、お前のような者がこのパーティのリーダーか? くくく…秋月の勇者集めとやらもたかがしれているな…」 「 龍麻様、お下がり下さい!!」 芙蓉の攻撃!! ジルは15のダメージを受けた!! 「 ふふふ…効かぬ、効かぬわ、そんな攻撃は…ッ!! くらえ!!」 ジルの攻撃!! 「 は…っ!?」 痛恨の一撃が炸裂!! 「 危ない!」 しかし咄嗟に壬生が防御魔法をかけた!! 致命傷は回避、それでも芙蓉は67のダメージを受けた!! 「 くっ…!」 「 芙蓉さん!!」 「 だ、大丈夫です…!」 「 おいおい、こりゃレベルが違い過ぎだな、先生?」 村雨は遊んでいる!! 村雨は戦闘に参加してくれない!! 「 む、村雨!! お前も手伝えよ!!」 龍麻が村雨を叱咤した!! しかし村雨は遊んでいる!! 「 ふはは、どうしたどうした、それ勇者よ、行くぞ!!」 ジルの攻撃!! 「 ……ッ!!」 壬生への攻撃!! 壬生は27のダメージを受けた!! 「 壬生っ!!」 「 平気だよ…ッ」 「 でもっ」 「 くくくはははは!! 仲間が倒れても術なき勇者か! さあ、無力な己を悔やみながら死ぬといい…!」 ジルの攻撃!! 「 ………!!」 龍麻への攻撃!! 「 龍麻!!」 しかし壬生が龍麻をかばった!! 壬生は23のダメージを受けた!! 「 み、壬生…!!」 「 龍麻…攻撃、しなよ…」 「 あ…でも……」 「 突っ立てるだけじゃ…戦いは終わらないよ…?」 「 う…う、うん…うん! 俺、頑張る…!」 龍麻は奮い立った!! 龍麻の攻撃!! ジルへの攻撃!! ジルは7のダメージを受けた!! しかしジルは笑っている!! 「 くくく……幾ら攻撃しても貴様如きの力で私は倒せぬ…!」 「 うう…!」 「 それじゃあ、力じゃなく、これでどうだい?」 「 はっ!?」 村雨が戦闘に加わった!! 村雨の動揺攻撃! 何と!! 村雨はトニーから再び奪い返した白いレースの入った黒の服をジルに掲げて見せた!! すると!? 「 うっ…! き、ききき貴様、それをどこから…!?」 「 どこからって、この部屋からだぜ? 大層大事そうに箱の底にしまわれていたけどなァ」 「 か、返せ…!」 「 おっと、近寄ると燃やすぜ?」 村雨は掌から炎の魔法を生んだ!! もう片方の手で持っている服にそれを近づける!! 「 ぐおっ!? や、やめろ、それを燃やすでない…!」 ジルは明らかに動揺している!! ジルは精神的ショックを受けた!! 体力にも影響、50のダメージを受けた!!(受けすぎ) 「 む、村雨…?」 「 くっく、どうやらコイツはあんたらにとってホントに大事な物らしいなあ? そっちのお嬢ちゃんも怖い目をして睨んでいるぜ? それに、このガキもな」 「 か、返セ、返セそれヲ…!」 トニーも焦って動揺している!! トニーも精神的ショックを受けた!! 体力にも影響、50のダメージを受けた!! 「 ぐ…ぐぐぐぐぐ…ソレハ、俺ノ…!」 トニーを倒した!!(しょぼっ) 50の経験値を獲得、250ゴールドを手に入れた!! 「 殺ス…私ノ、野望ヲ邪魔スル者…!」 サラも50のダメージを受けた!! しかしサラはそれ以上に怒りの数値が高くなっている!! 「 殺ス…!」 サラは壬生に受けていた拘束魔法を自力で解いた!! 「 ソレハ、私ノモノ…私ニコソ、フサワシイ…!」 サラの攻撃!! 「 おっと」 ミス!! 村雨はダメージを受けない!! 「 ふっ、遊び人のこの俺を捕らえられるのは…そこにいる先生だけだぜ?」 村雨の攻撃!! 「 ぐああっ」 ジルへの攻撃!! ジルは37のダメージを受けた!! 「 村雨!!」 「 先生、こいつを預けるぜ?」 村雨が龍麻に黒い服を投げて寄越した!! 龍麻はそれを受け取った!! その時である!! 「 な…何なの、これ…!?」 龍麻がそれを手にした途端、黒の服が激しく輝き出した!! 「 わ、わわわわ…!?」 「 な、ななな何だと…!!」 ジルは動揺している!! 「 マサカ…!? 共鳴シテイル…!?」 サラも動揺している!! 2人はそれぞれ40のダメージを受けた!! 「 な、何なんだ、一体…」 そして、不意にその服から強大な魔法が放出された!! それはジルとサラ、2人に向かって放たれた!! 「 ぐはあああっ!!!」 「 きゃあああっ!!!」 ジルとサラはそれぞれ270のダメージを受けた!! サラを倒した!! 110の経験値を獲得、100ゴールドを手に入れた!! 龍麻はレベルが上がった!!(チャラララッチャッチャッチャ〜♪) 「 ぐ…ぐおお…き、貴様、貴様が…私がずっと捜し求めていた…」 「 え……?」 「 何という事だ…。失念していた…。少年でも【可】だったとは…!」 「 な、何言ってんだ、コイツ…?」 じりじりと這いながら自分に近づき、つぶやくジルに龍麻は怯えて後ずさった。 村雨がそんなジルの背中を踏んづける。 「 ぎゃ!」 ジルは10のダメージを受けた!! 「 汚い面でこれ以上先生に近づくのはよしな。さあて、話してもらおうか? お前らのくだらねえ野望」 「 くだらない野望?」 村雨の発言に龍麻は怪訝な顔をした。 壬生や芙蓉も不思議そうな顔をしている。 村雨は笑った。 「 真面目なお前らは知らないだろうよ。ローゼンクロイツの秘宝伝説」 「 秘宝伝説?」 「 うぐぐ…私の理想…私の野望があああ……」 「 煩ェよ」 「 うぎゃあ!」 村雨のとどめの攻撃!! ジルは精神的ショックも加えられて100のダメージを受けた!! ジルを倒した!! 200の経験値を獲得、1500ゴールドを手に入れた!! 可愛い子満載!!エロ写真集を手に入れた!! 戦闘終了。 ローゼンクロイツ城を占拠していた野望メラメラの爺さん+3人の弟子たちは、こうして龍麻たちに捕獲された。(銀竜DQの敵は一部の例外を除いては倒されても死にません) +++ 「 昔な、ここローゼンクロイツ城に住んでいた城主はすっげえマニアだったんだ」 村雨は窓の側で腕組みをしたまま、ベッドに座りくまのぬいぐるみをいじっている龍麻に話し始めた。 ちなみにドア付近には芙蓉に見張られたジルたちが縛られて正座させられている。 「 マニアって?」 「 メイドマニアだよ」 村雨はあっさりと答えた。龍麻がきょとんとしていると、壬生がそんな龍麻に近づいて補足説明した。 「 食事の支度とか掃除とか…雇い主の身の回りの世話をする人のことだよ」 「 ふうん」 「 メイドってのはな、大抵こういう黒い服に白いレースのついた服を着ているんだ。国によっちゃあ、もっと違う色、形の物もあるがな。それに…フッ。雇い主によっては何も着せないで働かせる事だってあるんだぜ?」 「 寒いじゃん」 「 くくっ…だよなあ?」 「 村雨。龍麻様に余計なことを教えるのはやめなさい!!」 「 村雨さん」 芙蓉と壬生のぎっとした視線を受け、村雨は「やれやれ」と言って降参のポーズを取った。 「 分かった分かった、話を進めよう。とにかくだな、ここの城主だった男は、秋月国周辺の町々から可愛い娘を連れてきちゃあ、自分のメイドにしてその子らを好きにはべらしていたわけだ」 「 はべらす?」 「 そして、その中の1人に真剣に惚れちまった」 龍麻の疑問には答えず村雨は先を続けた。 「 城主はそのメイドを特に可愛がり、贔屓した。ところが、これをやっかんだ仲間のメイドたちがその娘をどこぞの土地へ追放しちまったんだ。それを嘆いた城主は全てのメイドをクビにし、その娘を探した。…が、その娘は遂に見つけられなかった」 「 何か。かわいそうな話だね」 「 城主は結婚もしていなかったし、後を継がせる者がいなかったからな。主はこの自作メイド服に魔法をかけて城を封印し、残り財産全てを秋月国のどこかへ隠した。そしてこう言い遺したそうだ。【我の魔法のメイド服に認められた者こそが、我の財宝を手にする資格ありき】ってな」 村雨はそこまで言ってからちらとジルを見やり、「大方コイツはその伝説を何処かから聞きつけて、ローゼンクロイツの財宝を狙っていたんだろうよ」と付け足した。 「 だからこの地にいてこの服を着れそうなメイドを探していたの?」 龍麻のこの問いに壬生が頷いた。 「 最近、秋月周辺の町から娘たちが姿を消す事件が起きていたんだ。娘たちは皆自らの意思で町を出ていたからあまり大事にはなっていなかったんだけど。その数は異常だったし、明らかに何らかの悪意ある魔法が彼女たちを動かしたと思ったんだ」 「 それで壬生は彼女たちの形跡を追ってここまで来ていたのか」 「 芙蓉。城の何処かに少女たちが監禁されているはずだ。探してきな」 「 ……分かった」 壬生の話を聞いていた事もあるのだろう、村雨の言葉にも芙蓉は素直に頷き、姿を消した。 村雨はそんな芙蓉を見やってから、再び視線を龍麻に戻した。 「 己の認めた可愛さを持ち合わせた者だけがこの服を手にする資格を持ち、隠し財宝も手にできる…。ここの城主は、最後までマニアックだったって事だな」 「 くそ!! 私の計画が!!」 ジルが項垂れ、悔しがる。 サラやトニーも唇を噛み、やや涙ぐんですらいる。 龍麻はそんな3人を見た後、首をかしげた。 「 けどさあ、メイドって…。このスカート、見るからに女の子が着るものだろ? 何でこの服は俺が触ったらいきなり光ったんだよ?」 「 くくっ…。そりゃあ、先生がここの主が認めるほどの別嬪さんだからに決まってるだろ?」 「 い…!? い、嫌だよ、俺そんなの!!」 「 嫌って言ってもなァ…。まあ、確かに財宝うんぬん話は、後からついたオマケみたいなもんで、信憑性は薄いんだけどな。それが光ってこいつらを倒せた事は事実だ。とりあえずそれは持っておきなよ。何か良い事があるかもしれねえ」 「 ふざけるな!! それは私のものだ!!」 村雨の言葉にジルが叫んだ。 「 それはっ。私が苦労して城の封印を解き、城中を捜索して見つけた魔法のメイド服なんだぞ〜!! それを…それを横から盗む気か〜!! この卑怯者ッ!! 盗人〜!!」 「 おいおい…」 「 ソウダッ! それヲ返セッ!!」 しかしジルに負けない声でトニーも叫んだ。 「 それは…それは街で1番大勢に呪いをかけた俺が手にするモノダッ!! それでガールフレンドができた時に着させるつもりだったのにッ!! ジル様だって約束してくれてたのにッ!!」 「 お前は、あんな目に遭わされてまだジル様なんて言うかよ?」 呆れた村雨にトニーはサラをぎっと睨んだ。 「 違うッ!! 俺を汚い罠でハメてボコッたのはこの女ダッ!! マニアックなバカサラッ!!」 「 オ黙リナサイ。アレハ、元々ハ、私ノモノ…!」 「 はっ、そういえばサラ! 何故あの服がお前の部屋などにあったのだ…!? 私はあれをあの保管場所以外にやるなと言っておいたはずだぞ!!」 ジルもはたと思い立って自分の隣に座るサラを見やり、問い詰めた。 「 ……煩い、エロ爺ィ」 「 サ、サラ…!?」 しかしそのサラは突然縛られていた紐をぶちっと気合で解くと、立ち上がって主であったはずのジルをもの凄い視線で睨み据えた。 目がぱっちり開いている!! 割かし可愛い。 しかしサラはドスの効いた声で叫んだ。 「 あんなに素晴らしく可愛らしい服はこのサラ以外には似つかわしくないッ!! だが…だが、あの服は何度袖を通そうとしてもこの私に共鳴せず、私を拒んだ…! こんなに可愛いこの私を〜!! …だから腹いせに街の娘たちに呪いをかけてやったのよ。【何でも食べたくなーる】の呪いをかけてね…!」 「 は…!? だ、だから攫ってきた娘っ子たちは日々丸々と太っていっていたのか…! サラ、貴様、あの娘らの食費にどれだけ私が苦労したと…!」 「 知らぬわ!! 秘宝目当てなら魔法のメイド服が着られない時点でどこへなりとやれば良いものを、このエロ爺が、いつまでも監禁して私にまで奴らの世話をさせおって!!」 「 ……ぽっかーん」←トニー 「 だ、黙れ黙れ黙れーッ!! ど、どいつもこいつも私の野望は…私の野望は、くだらぬ財宝伝説などではないわ…! 私のこの壮大な野望はなあ…ッ!」 ジルは興奮したように叫びながら、しかしちらと龍麻を見てぽっと赤面した。 龍麻はぞぞぞと悪寒を覚えた。 「 私の野望は…魔法のメイド服を着られるような可愛いメイドちゃんを筆頭に、この街の娘っこを全て私の手中に収め…素敵ハーレムを作ることだったのだー!!!」 一同「…………」 「 その私の野望を!! ドリームを!! くっそーくそくそくっそー!!!!」←壊れた 「 ………この変態爺め…!」←やや押され気味なサラ 「 ……み、壬生。俺、何か怖い…!」 「 相手にしなくても良いよ、龍麻。事件は解決だ。行こう」 「 この服は?」 「 だから先生持ってろって」 「 いらないのに〜(汗)」 こうして。 何だか訳の分からないジルたちそれぞれの野望は、龍麻たち勇者パーティの手によって阻止された! 城の隠し部屋に捕らわれていた娘たちも無事開放された。 ……ただ、中には、「好きなだけ食べられるこの城から離れたくない」などと駄々をこねる者もいたとかいないとか……。 龍麻はエロ写真集を手に入れた!! 龍麻は魔法のメイド服を手に入れた!! これは戦いの時に身に付けると敵を幻惑し、虜にする事ができる!! ただし、恥ずかしさのあまり1ターン毎に体力を消耗する!! 《現在の龍麻…Lv12/HP45/MP34/GOLD7232》 |
【つづく。】 |
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