「いるかっ!? 天童!!」
「龍麻……」
勢いよく襖を開いてやってきたのは、正真正銘、絶対無敵な顔をした緋勇龍麻、その人だった。
「わははっ! お前、生き返ったんだって!? まったくしぶとい奴だぜ、どうやって舞い戻ってきたんだよ」
「知らねえよ。気づいたら、ここにいたんだ」
「はっ、相変わらず訳の分からない奴! だったら、まず俺に挨拶に来るのが筋だろうがっ! それを逆に呼びつけるとは何事だよ!?」
「相変わらずうるせえ奴だぜ。嫌なら来なければ良かっただろうが」
天童はやはりこの龍麻を選んだのは失敗だったかと舌打ちをしたが、当の「悪い子ひーちゃん」はちっとも動じずに天童の傍にまで来ると目の前で胡坐をかき、そこにあった酒を一気に煽った。
「う〜まいっ! ったく、金持ちはこれだからなあ。一人でこんな上等なもん飲んじゃってなっ!」
「お前も今飲んだだろうが」
「へへっ。まあ、お前の誕生日だ。少しは祝ってやるよ」
「あ?」
「だからっ! めでたいなって言ってんだよ! ほら、天童、お前も飲め!!」
そう言って龍麻は自分が直接口をつけた酒ビンをぐいと天童の方へ差し出した。それで天童の方も一気に余計な力が抜ける。
「……はっ。まあ、お前と一杯やるのも悪くはねえか」
「一杯なんてケチくさいこと言うなって。どんどんやるぞー!!」
そうして2人の酒豪(未成年)は、しばらくの間かなり豪快な勢いで飲むだけ飲み、食べるだけ食べ続けた。
鬼道衆たちも、新しい酒を運ぶのだけでも大忙しである。
そして、それからどれくらいの時が経ったのか。
お互いに程よく気分も盛り上がってきて、雰囲気もがさつなものでなくなった時、天童が口を開いた。
「おい、龍麻…」
さて、天童が出した言葉とは?
A 言葉より態度で示そうよ!!いきなり押し倒す!!
B 「一つ、勝負しねえか」と言う
|